レールの上にのって、直線を切るためのもので、手で持ち運びのできるものをいう。
(ニ)フレーム・プレーナー
精度の高い直線切りを行うためのもので、自動溶接を行う材料の切断には必要なものである。通常、トーチブロックとして、火口を8本から4本まとめて配置し、あらゆる開先が一度で切れるようにしてある。この種の機械に、直線切りのトーチを多数つけて、同時に多数のF.B.を切る機械もあり、これを通常平行切断機といっている。
(ホ)型切切断機
複雑な形状の部材を自動的に切るためでこれには、その倣い形式により次のようなものがある。
(a)マグネット・トレーサー
金型をつくり、磁石がそれに従って動くもので、比較的小物(ピース等)を切断するのに使われる。(b)光電量式
1/10または1/1等のフィルム等に描いた図形の輪郭をたどって、切断火口は、その動きを追従するものをいう。
(c)数値制導式,電子計算機の発達により、切断火口の図形を数値で与えることができるようになった。テープ等で命令を与え、切断する。
3.3.3 ガス切断の機構
鋼材のガス切断は、予熱焔によって部材を熱したところへ、酸素を吹きつけると、鋼が酸素と化合して燃える。この温度は約1350℃位であって、この結果できた酸化物は、この温度では、溶けて流れやすい状態となっている。この流れやすい酸化物に対して、高速の切断酸素を吹きつけて、吹きとばすのである。即ち、鋼が溶ける温度(1,500℃前後)に比べて、燃焼温度が低く、できた酸化物の溶ける温度がそれよりも低いということが、鋼がガス切断できる理由である。例えばアルミニウム合金等は、“溶接工作法”付録で述べるように酸化物の溶ける温度が、アルミニウム自体の溶ける温度より高いために、ガス切断が適用できないのである。ガス切断は次のような反応が種々入りみだれている。反応式は次の通りと考えられる。