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?B bRより仮フレームラインに直角線を引きbb"との交点をb'、仮フレームラインaa"との交点をaRとする。以下同様にくり返えす。

?C aa" bb" cc"は正面図上で実長であるが、上シームabc、下シームa"b"c"、及びaRbRは第2.4.2図の如く、作図して実長を出す。

?D 展開は先ず直線cc"をひき、それに直行する線とcc"との交点をcRとしcRより直線上に基準線の実長cRbRをとる。(第2.4.8図)

?E cRbRの延長上にバクセットをとりc'とする。

?F c'をおさえ、正面図からとった実長巾でcc'c"をとる。

?G c、c"よりcb、c"b"の実長、bRよりbRb bRb"の実長を用いてb、b"を求めてbbRb"を描く。

?H bRを通して直交線を引き、基準線の実長bRaRをもってaRを求め、その線上にF2のバクセットをとりb'を求める。

?I b'を中心に正面図よりもとめたF2の実長bb'b"をとり先にきめたりb、b"を補正し正しいbb'b"をきめる。以下同様のくり返しを行い、展開図を得る。

 以上比較的作業上の誤差の少ない方法を抜き出して説明したが、適切な展開法をとるかどうかで、後工程の負担は大きくかわるので十分注意して欲しい。使用する場合を説明する。

 普通の個所に使う場合の考え方も同様である。

 

2.4 型どり作業

 

2.4.1 製作型の選定

  昔は、現図における型としては、木の定規か、薄鉄板型かというところであったが、最近は各種の型材があるので、それぞれに対しては、どのような部材が適しているかを述べる。

 (1) スティール・テープ

  25mm幅、または40mm巾程度のバネ鋼のテープが使用されるが、他の材質に比べて、伸縮が少ない点と、長大なものは、まき取りが可能であることから、精度の必要な部材、長尺物のマーキングテープ、ブロックの仕上マーキングテープ等に使われる。

 (2) 紙型

  作るにも、使うにも手軽であるが、精度確保の上からは、最も好ましくない種類であり、小さなBKT類とか、大きな部材のうち、部分的には形状が複雑なものの一部型として使われる。

 

 

 

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