(g)図1.2.2 のように、図面に製作基準線、及び取付け基準線を記入し、製作、取付け上のまちがいを防ぐことが必要である。
(h)補機会の軽量化及び製作費の低下を計るため、最近は、型鋼を使用することが多い。型鋼の場合も、板厚は表1.2.2に示す通りである。
(i)補機会は、一般に内外面とも、全周溶接が原則であるから、溶接のしやすい構造にする。
(j)空気槽のように、背の高いもの、あるいは往復動のビルジポンプのように振動の多い補機には、上部に動揺止めを取付ける必要がある。また、補機メーカにも、その旨を連絡し動揺止め取付用ピースの取付けをして、納入するよう指示する。
(k)脚取合い部の船殻構造にキャンバ等があって取付けが困難な場合は、調整代を設けるが、慣れるに従い、その量を少な目にしていくことが望ましい。
(l)ロンジ、フレーム等との取りあいの場合、図1. 2. 3のように、一方の脚は、部材とラップさせ、他方の脚は、別に製作したダブリング材を当てて、調整代切断の作業を省く方法もある。
(m)補機台製作後、錆止め、あるいは、タール系塗料の塗装を行うが、取付部約20〜40mmは、船内溶接性をよくするために、塗装をしないで搬入する方がよい。
(3)補機台取付け
(a)積込み前日までに、製作図に記入された取付け基準線をもとにして、船体取合い部要所の罫書きを行う。
この時、図1. 2. 2の板厚方向のハッチングを、写しておくと、より正確に、補機台の位置出しを行なえる。