5. 当りは80%以上とする。また、当っていない部分も0.04mmのすきみゲージが入らぬことが望ましい。
(e)リーマ通し
リーマ穴は一般にエアーボールを使用し、合板側の穴をガイドにして調整ライナと共にリーマ通しをするのが普通である。図1.1.21 に示すような治工具でリーマボルト穴加工及び座ぐりを行うと良い。
1. リーマ穴より 1mm 位小さい下穴をあける。
2. 特にリーマボルト加工中は、切削油を十分かけ、無理な力を加えないよう注意する。
3.座ぐりバイトで、下面の黒皮のみ削正する。
4. リーマボルトの加工は、リーマ穴の実径より0〜0.01mm程度大きくする。(押込側へもっていく)
5. リーマボルトの打込みには、損傷防止にクロム系の潤滑剤を塗布し、ハンマーやオイルジャッキを使用する。ドライアイス等で冷却してからリーマボルトを打込む方法が一般的である。
(f)リーマ通し後、サイドジャッキ等を取外し、軸心及びデフレクションを計測する。許容誤差内であることを確認してから、正規の立合いを受ける。
この時間は、実測により、一日の内で変化の一番少ない時を見計らって行うとよい。また、記録の提出を求められることがあるので、常に整理しておく必要がある。
(g)カップリングの結合
カップリングの合いマークを合わせ、ドライアイス等で冷した、リーマボルトを嵌込み、締付ける。