5.4.項の誤差の修正を、サイドジャッキ及び主機のジャッキボルトを調整しながら行う。
6. デフレクションの計測
5. 項の調整で許容誤差内(計画値±5/100mm)に収めてから、次に図1.1.19 の要領により各シリンダのデフレクションの計測を行う。ダイヤルゲージは通常クランクジャーナルの中心からR=D/2のところに取付け、それより外側の場合は X/Yを乗じ補正する。
許容値は各機種についてのメーカー標準によるが通常ピストンストロークの1/10000以内におさえるよう、各ジャッキボルトで調整する。
載貨中のデフレクションの変化を考えれば、クランク軸は中高(ブラス側)となる傾向にあるので、据付時は満船と空船の中間においてクランクデフレクションを最良とするのが良い。
4. 〜 6. の繰返しにより主機の仮心出しを行い、次にライナの調整を行う。
(d)主機据付
1. 張付ライナの四隅を、穴パス又はライナー計算治具で計測し、仕上げ代(通常O.05mm程度)を加えて調整ライナを機械加工する。この時に、リーマ穴以外の穴明けを行う。
2.ライナ番号を間違えないようにノートし、主機側にもその番号をマジックインキ等で明記しておくとよい。
3. ライナの仕上げはグラインダ並びにやすり仕上げが一般的であり、スクレイパ仕上げを行う場合もある。
4. ライナ合わせに 図1.1.20のような治具を使用すると、差込み、抜出しが容易である。