5.3.1 ボラード
ポラードの取付けは小型船ではキャンバー、シャーの修正を実施し、甲板面より差し越しマーキングして切断し取付けるが大型船では無修正の場合が多い。取付け前甲板裏補強の要否をたしかめ、また内面塗装を完了しておく。
5.3.2 フェアリーダ
ウインドラスやムアリングウインチのワーピングドラムの内側からドラム幅の1/3付近の点で、その軸心に直角にワイヤーがかかるように糸を張って確めて位置決めを行い、外板、甲板面から差し越しマーキングして裾切りを行う。
船首尾フェアリーダは極力ブルワークに近付けて配置し、係船索が必要以上にブルワークに取付けられている索づれにふれぬように配置することが望しい。
5.3.3 デッキローラ
ウインドラス、ムアリングウインチ、フェアリーダ等を据付けた後、デッキローラの舳が係船ワイヤの作る面に直角になるよう糸を張ってローラ台の高さ、傾斜角を決める。
高さはローラの下面から1/3の点で係船ワイヤが接するようにする。工事として後工程となり勝ちであるので工事をまとめるよう留意する要がある。
5.3.4 チエンコンプレッサー(制鎖器)
アンカーチエンを完全に巻き上げた状態でチエンとの関係位置を合わせ、高さ、角度、位口を検討し、さらにホースパイプデッキフランジ、ジプシーホイルとの当りを確認後、位置を決め仮り付けする。
(1)台を移動するときはアンカーチェンを固練してアンカーが落下しないようにしてから行うこと。
(2)チエンコツブレザーの高さはA.B.Cを結ぶ心線にて約20mm高くする。