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(2)舷門

舷培(ブルワーク)の一部を切り開いて、開き戸、弓1戸、差し板等を設けたものもある。


19.2.4 梯子


昇降装置の一般的なものは、梯子であるが、梯子もその用途によって種々のものがある。梯子にも材質の異なったもの、固定式のもの、可動式のもの、可搬式のものもある。梯子と同じ目的で、ステップを取付ける場合がある。

(1)舷梯

舷梯については、次の規定がある。


(a)「設」105条旅客船には適当な舷梯を設け、堅ろうな舷梯鈎を備える。

舷梯には手摺をつけ、裏面に板又は帆布を張る。

舷梯の設計は、次の標準による。

(a)長さは、下部踊場の高さが基準水線上1m以下で、その時の傾斜角度を水線に対し55°として定める。基準水線は、原則としてバラスト状態をとり、軽荷状態でも使用できるようにする。

(b)幅は、550mm〜700mmとする。

(c)強度は、踏段1段おきに1人づつ乗った状態とし、安全率を鋼製の場合5、木製の場合8とする。この場合1人の重量を75kgとする。

(d)スナッブの間隔は、垂直方向に測って220mm〜250mmとする。

(e)材質は、銅製亜鉛メッキ又は木製である。

なお舷梯の吊下げは、ダビット又は蝶番肘板にテークルを設けて行う。

舷梯の揚卸しは、手動又は手動ウインチ揚貨機等による。

船体と接触するおそれのある船体側にはローラを、はしけ等と接触する下部外側には防舷物を取付ける。

舷梯は、航海中は折りたたんで、甲板上舷側に格納する。

舷梯の取付け位置は、排水管の開口部や旅客室舷窓の位置とならないよう配慮する。

小型船用銅製船側はしご(JIS F2605参照。)


(2)岸壁梯子

岸壁梯子は、着岸時に本船と岸壁との交通に使う道板である。





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