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田島/鈴木先生、どうですか?そういうの、いいんじゃないですか?

鈴木/大変いいと思います。さっきから聞いてて、あとのテーマかも知れないですが、思ったのは、各都道府県市町村である老人学級とか、老人大学の中に、この聞こえの間題や補聴器の学習について、やっぱりプログラムを一つずつ入れてもらう、とかいうのは、さしあたり先ず必要じゃないかな、と。これは社会教育も随分やってますから、もしかしたら文部省へでも申し入れしておくといいのかな、というふうにも、思って聞きました。

浜田/それに関連して、いいですか?

田島/ええ。浜田さん、お願いします。

浜田/老人大学という話が出ましたけれども、生き甲斐作りということを考える時に、例えば生涯学習であるとか、趣味活動というようなものがあるわけですね。そこで、特に難聴だから、とかいうことではなくて、先程お示しした通り、齢をとれば大なり小なりやっぱり聞こえにくくなるし、目も見にくくなるし、というようなことが出てくるわけですよね。だから例えば生涯学習というような場合の講座を、いつも40人、50人なんていう大きいのではなくて、非常に小グループで、そこに入られる先生に難聴とかコミュニケーションとかいうことについて、しっかり理解して頂く、と。そういう場が出来ますと、自然と補聴器に関する情報だとか、或いは難聴であるために困っているコミュニケーションの方法だとかいうようなことも、自然に体験できるし、広がってくるんじゃないかな、というふうに思いますね。

田島/あのう、浜田先生。東京都では何か出来そうな雰囲気はないですか。

浜田/あのう、今日大体2千名位の方がお見えです、という話をさせて頂きましたけれども、その中の約10%の方は継続的な補聴器の相談というのに入りました。残りの方は、本当は来たいのだけど、仕事の関係とか家庭の関係で来れないという方もいらっしゃいますけれども、行きつけの補聴器屋さんがあるから、とか、そういう場合ですね。で、そうでなくて、どうも、もう色々自分で補聴器は試したりしているけれども、全然満足出来ないと、いうような場合の方は、継統的な相談ということで入ってきます。で、その場合の特徴なのですけれども、一つは確かにきちんとした検査とか、或いは補聴器の音をどれだけ大きくするかというような、問題が悪くて補聴器が合ってないという方と、もう一つは、補聴器だとかそういう機械に非常に大きな期待を持ち過ぎて、補聴器すれば耳だけは二十歳に戻るんじゃないか、という期待で補聴器をつけていらっしゃるために、どうも合わない、合わない、と20万円もする補聴器をいくつも買い替えた、なんていう方もいらっしゃるわけなんですね。そういう、自分の聞こえないということがどういうことで、どこに限界があって、ということを理解してもらうと、そこから初めて「じゃあ、こういう場面ではこういう方法をとればいい」、例えば要約筆記を使う、とか或いは場合によっては手話の勉強を始める、というような方もいらっしゃいます。或いは補聴器にしても耳穴式を使ってたのが、一対一で話するときだったら箱型で話をします、というような方もいらっしゃいます。

田島/わかりました。湊川先生。相談と銀行とですね、一緒にも出来るな、という気もするんですが・・・

湊川/あのね、システムということから考えましたらね、やはり相談と銀行というのはちょっと違うんですね。ニュアンスが。銀行というのは、自分の持っているもの、役立ってきたけれども今はもう必要のなくなったものを、そこへ預け入れると、その代わりに自分が必要なときにはまた別のものを無償で、或いは安価に、よこしてもらえる、というようなシステムですね。それだけでなくて、すでにお話にありましたような相談ですね、指導、 

 

 

 

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