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それから、高齢であっても何らかの社会的な活動をしているかどうか、これは、全難聴のお仕事をしていらっしゃるなんていうのもそれに入ると思いますけれども、こういったことを考えるということが、高齢の難聴のことを考える時に、不可欠な要素になってくると思います。以上のことから、高齢難聴者のリハビリテーションというものを考える時に、単にどういう良い補聴器を、とか、機械を調整するということなどに加えて、どのようなコミュニケーション環境を、家庭であるとか、社会の中に、作っていくのか、ということが併せて議論されていかないと、リハビリテーションというものは完成していかない、というふうに思います。どういう方法があるのか、ということについてはこれから皆さんと一緒に考えていけたら、と思っています。以上です。

田島/ありがとうございました。濱田さんのお話についても、討論の最初で補聴器の問題をちょっと考えたいのでその時に又少し追加してお話していただこうと思っています。それでは湊川先生よろしくお願いします。

湊川/湊川です。私の考えについて二、三、今日のパネリストのご発言に対する感想も交えてお話させて頂きたいと思います。
 難聴者の問題といたしまして、先ず自分の周囲、一般社会と如何に交流するか、という問題があります。そしてそれ以外に、自分たちの存在、難聴者としての存在を社会に如何にアピールするか、という必要性があります。そういう間題とは別に、自分たちが難聴である、という負担というものを抱えながらも、如何に周囲へ貢献できるか、という問題も必要ではないかと思うわけです。そして、そういうことによって、生き甲斐と、QOL(クオリテイ・オブ・ライフ)なども含めて、問題に立ち入っていくことがいるのではないか、主導権を握ることが出来るのではないか、と思います。
 先ず、一般的な交流、これは先程パネリストの中でも山口さまなどが、趣味などを活かして活動しておられる現況をご報告なさいました。これは人によりましては、趣味の問題とか性格の問題などがありますから、いちがいにどういう具合にしてやっていくか、というのは個人的な問題となります。趣味的なことをやる、文芸とか絵を画くとか、そういう問題、或いは体を活かすスポーツ、そういうほうに活かす、色々あるわけですね。この中で、相手が健常者である場合、それから聞こえが悪い方、それから一般の高齢の方、と色々あります。こういう方との交流、それはそれぞれの問題ですから一人一人が考えていく必要があると思います。
 難聴に関するアピールということで、私は常々感じていることがあります。私は臨床医でありまして、一つの病院だけでなく、複数の病院に関与してまいりました。そして、そこで患者さんと接することが主な仕事なんですけれど、その際、病

 

 

 

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