しいなあと思いました。
それでは、体験発表四番目、山口さんにお願いします。宝塚市老人クラブの山口茂一さんに、高齢者の生きがい探しのテーマで発表して頂きます。80歳を越しておられます。大変お元気で、古い切手を集める収集ボランティアというのをなさっておられます。悩んだり愚痴を言ったりではなく、御自分にできる事は積極的になさるという行動派です。山口さん、どうぞよろしくお願いします。
山口/高齢者の生き甲斐探しについてお話します。私は当年80歳を迎えた高年難聴者の一人です。現在補聴器を使い「収集ボランティア、グループつどい」の代表として、一方シルバーボランティア「銀鈴会」の一員として、ボランティアを通じ些か社会に奉仕出来る生き甲斐を感じています。午前中に聴覚障害者のお話をたまわり、大変ご苦労なさっている様子を伺い心よりお慰め申し上げます。
私は昭和60年に69歳でサラリーマン生活を終えフリーな社会人となりました。退職後暇を持て余していましたので、元会社のOB会の史跡巡りに参加して見聞を広め、老人福祉センター主催の水墨画、盆栽等の教室に積極的に参加し、趣味に生き地元の皆様と友好を深めてきました。宝塚市教育委員会主催の昭和61年度、市文化財講座を受講したのが、教育に参加の始まりでした。後毎年高齢者講座に出席し、全て皆勤賞を頂きました。平成2年から囲碁同好会に入会し沢山の碁友も出来ました。平成元年7月、東公民館で開催の高齢者教育で、当時創造教育研究所長巡静一講師の「高齢者の社会参加」の講演を聞き、次に演壇に立たれた当時宝塚市ボランティア活動センター、コーディネーターであり現在宝塚市ボランティア連絡協議会会長を勤められている高階功子さんのお話でした。老人痴呆症には指先の運動が最適であり、且つオシャベリの場を持ち、お互い気軽におしゃべりすれば気持ちも晴れやかになる。日頃溜まっているウップンも発散する。これに適した作業は古切手の収集です。整理済の古切手は「誕生日ありがとう運動本部」に寄贈するのです。ざっと以上の様に言われたと記憶しています。この話に感銘し、やってみようと決意しました。同月27日高階コーディネーターを顧問に迎え同顧問のお膳立てで同調者男子2名女子4名が、老人福祉センターに集まり古切手はがしの手ほどきを受け、当時森上館長の命名で会名を「収集ボランティアグループつどい」と名乗り、私は代表者に互選され同館長の指導を受け会則もできました。
毎月第一火曜日午前中を例会日と定めました。会員も順調に増え平成3年4月1日付けで福祉協議会のボランティア登録団体の認定をうけボランティア運営費の助成を受けています。古切手は市民の皆様の寄贈を受けたもので、先ず水洗いし、はがした古切手は良く糊を落とし新聞紙上に乾燥させ大体その翌日に収納します。古切手は模様別に選別し百枚単位に糸をかけ、記念、特殊切手と外国切手は各々ひとまとめにします。以上の作業を毎日繰り返しやっています。出来上がった古切手は毎年2万枚位は神戸市の「誕生日有り難う運動本部に寄贈し、本年で8回目となりました。この他ベルマーク、ロースタークーポンを選別して寄贈しています。
発足当時は6名であった会員も今では17名となり部屋も狭くなっている現状です。会員は目と指先を働かしおしゃべりしながら選別に取り組んでいます。私は会員相互の意思疎通に心を配り、上部機関よりの伝達に努めています。
「誕生日ありがとう運動本部」は全国各地から寄せられた古切手をボランティアで分類整理し美しい古切手セットにし外国観光客のみやげや、バザーで販売し、得たる資金は知力ハンデキャップを背負う子供さん達の方へ使われています。
この運動は誰でも年に一度巡ってくる誕生日に、自分が今日生かされている有難さを感謝すると共に、知カハンディキャップのある子供さんのことを皆の問題として考える運動です。一方平成3年より高階顧間の提唱の七タコヨリを作ろうに共鳴し、リーダーとなり習字教室の反故を貰い、有志で毎年1万本を作り幼稚園、保育園等15か所にプレゼントし、園児さんに喜ばれています。
又銀鈴会の最高年者で社会奉仕にいそしんでい