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組をなさっている方です。宜しくお願いいたします。
細溝/全国要約筆記問題研究会の、この9月から会長をさせて戴いております細溝です。宜しくお願いします。
 昨年の1月17日の阪神・淡路大震災という事は非常に難聴者・中途失聴者のボランテイアの立場である全要研としまして被害を受けられた方には少し悪くなりますが、貴重な体験をさせてもらったと思っています。これはですね、全要研として実は組織としてほとんど動けなかったという実態が有ります。その部分については反省しております。その反省を元に現在ブロックづくりという事に真剣に取り組んでいるという形です。今日、体験者のお話の中から、パネラーのお二人のお話の中から「要約筆記者よもっと頑張れ」という声が聞こえてきています。
 それは何かと言いますと、やはり難聴者、中途失聴者の一番近くにいるボランテイアがまず情報をしっかりつかんで、それをどういう形で伝えるのか、その事を日頃から考えて置かねばならないという事がまず1つ有りますね。2つ目にはやはりボランテイアの力では限界の部分が有ります。その限界の部分をどういう風に補うのか、という事も考えておく、そこには専門家のご協力も凄く必要だと、先程岸田さんがおっしゃられた部分がありますね。専門家というのは非常に大事だと。
 さらには行政への働きかけ或はマスメディアヘの働きかけ、やはり声による情報が圧倒的に多くて、目で見れる情報が少ない。その為に普段でもかなり少ない情報であるのに、緊急時だともっと少ない、ますます孤立化してしまう。その部分を何とかして行かないとけないよという事が有りますね。
 それと今回の集会のテーマでもありますが、高齢化して行くという中でどんどん独り暮らしの方が増えて行くと、そしてもし緊急なケースが起こった時に、息子さんであるとか或は娘さんの家に一時避難をされるという時に、そのご家族の方の理解というのが何処まで有るのかという事も、普段から我々が、考えて置かねばならないんじゃないかなという事があると思います。
 その付近のことをですね、全要研としまして、ここ1〜2年からですが活動団体から運動団体へと変わろうという形を取っています。地元の要約筆記者同士、地元の要約筆記者と難聴者中途失聴者の交流はもちろん、隣接府県の交流、さらには奈良、近畿のブロックとしての交流、そして全国の交流という、いろいろな日頃からの交流が凄く大切だという事がはっきりしています。
 難聴者中途失聴者の方が何処に何人位居られるかというのは、仲々つかみにくい部分が有るんですが何処まで普段の交流でそれをつかんでおくか、地道な努力が必要だと思います。今、要約筆記サークルはかなりご婦人の方の力が強い状況が有りますので、地域のネットワークづくりはそれなりに出来ると、ただもう少し広い分野での交流もこれから進めて行く事が大事だと感じています。
 それで余り時間がありませんので、最後にしたいのですが、皆さんご存知の通り要約筆記の三原則というのをうたっています。それは速く、正しく、わかりやすくですね。これは緊急時の情報伝達も正にその通りなんですね。
 速く沢山の情報を伝えると、それと勿論のこと正しく伝えると、そして速く正しくても読めない判らないでは困るという事でわかりやすさという部分ですね。
 この三原則、言葉で言えば非常に簡単な感じに聞こえますが、現実は非常に周りの状況も知った上でないと出来ない部分があると思います。その付近をこれからどうやって、全要研として或は要約筆記に関わる者として取り組んで行くか、非常に大事な問題だと思っています。時間の関係で以上にさせていただきます。

西脇/有難うございました。
 速く、正しく、わかりやすくというのは、単に要約筆記だけじゃなくて、私どもの日常の会話でも大事な事だと思います。こういう癖をつける事が本当に緊急の時に役に立つのだなと思います。それでは最後になりましたけれども、山口武彦さ

 

 

 

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