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ましたことを厚くお礼申しあげまして、ご挨拶にかえさせて頂きます。ありがとうございました。

川野/続きまして、ご来賓の皆様方のご祝辞とご紹介をさせていただきます。
 厚生大臣官房障害福祉部社会参加推進室長川井一心様に、ご祝辞を頂戴いたします。

川井/皆さん今日は。だだ今ご紹介頂きました社会参加推進室長を仰せつかっております川井でごさいます。シンポジウムの開会にあたりまして、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
 先程会長さんの方からもお話しがございましたが、昨年は阪神淡路大震災ということで地元で大変だったと思います。この機会にお見舞いを申し上げたいと思います。また早期復興を祈念申し上げたいと思いますが、同時にこの災害は障害者にとりまして、情報確保の問題など、いろいろ大きな問題があるということを明らかにしたといいますか、大きな課題があったということを皆さんが実感されたと思います。私共も深刻に受け止めているところでございます。
 また一方ではこの大会のテーマにもなっておりますが、お年寄りがどんどん増加するというような状況にあるわけでございまして、耳の不自由なお年寄りも増えて来るという時代になって来ております。こうした中で、今回のシンポジウムはここにございますように「高齢社会における聞こえの保障と健康」というテーマでございますが、日頃の体験、あるいはそれを踏まえた議論、あるいは著名な先生方のお話しを聞くということでございまして、どうぞこの大会が有意義なものになりますように、大きな成果が得られますように期待申し上げたいと思います。そして同時にこのシンポジウムが参加者の皆さんだけではなくて、社会にも大きくアピール出来るきっかけになりますように祈念申し上げたいと思います。
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 ところで我が国の障害者対策は平成五年にご案内の通り、政府の新長期計画が策定されました。この計画は「全員参加の社会づくりを目指して」というのがサブタイトルになっておりますが、正に全員参加の社会、障害がある方もない方もそれぞれ社会に積極的に参加出来るような仕組みを作って行くということを究極の目的としながら、それぞれ施策の推進に当たっているところでございます。また昨年12月にはご案内の通り、障害者プランが出来ました。これは平成五年の長期計画の具体的な実行指針ということであります。これを平成14年までかかりまして掲げた目標の数字をクリアするということで、これから最善を尽くして行かなければならないという状況になっております。厚生省と致しましてはそうした流れの中で、今まで障害別に縦割りに、ともすればなっておりました仕事を、均衡ある対策の推進という観点から、従前3 局、3課で担当しておりましたが、これを大臣官房にまとめまして、新しく障害保健福祉部といいますのを今年の7月からつくりました。なかなか覚えて頂けない訳ですが、杜会参加推進室というのも出来まして、社会参加の関係をまとめてやらせて頂くという形になった訳でございます。
 厚生省も長期計画、障害者プラン、これを踏まえて新しい体制で精一杯頑張っていこうというような状況になっております。ただ障害者プランは、それぞれ施設でございますとか、在宅でございますとかの対策を数量的に表しているものでございまして、その他にも皆様方の切実な問題であります情報のコミュニケーションの問題でございます
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