
大型スゲオーダー ホソバノヨシバムグラー大型スゲ群団 ホソバオゼヌマスゲークロバナロウゲ群集(標徴種:オソバオゼヌマスゲ、クロバナロウゲ分布:中部) オオバセンキュウーオニナルコスゲ群集(標徴種:オオバセンキュウ、オニナルコスゲ分布:北海道〜中部) オオカサスゲ群集(標徴種:オオカサスゲ分布:北海道〜中部) イワノガリヤスーヨシ群集(標徴種:イワノガリヤス、エゾノレンリソウ、アカネムグラ分布:北海道) ヤラメスゲ群集(標徴種:ヤラメスゲ分布:北海道〜束北) ムジナスゲ群集(標徴種:ムジナスゲ分布:北海道〜東北) カサスゲ群集(標徴種:カサスゲ分布:全国)(図5) ミヤマシラスゲーアイバソウ群集(標徴種:ミヤマシラスゲ、アイバソウ分布:東北、関東、中部) チゴザサーアゼスゲ群集(標徴種:アゼスゲ分布:北海道〜近畿) ビライーカモノハシ群集(標徴種:ビライ、カモノハシ分布1東北〜近畿) マアザミーチゴザサ群団 ヨシーヤマアゼスゲ群集(標徴種:ヤマアゼスゲ、タチコウガイゼキショウ分布:九州)
8)流水中や池沼の水生植物群落
池沼の溜池などは堤内地の水系に存在する場合が多いが、川幅の広い河川では、河川敷内の州にも小沼が形成される。水深約50cm以上の、ある程度の深さを保つ池沼には、水際の抽水草本群落に接して、浮葉植物、沈水植物、浮遊植物が生育し、池沼植物群落を構成する。浮葉植物にはヒツジグサ属、ヒルムシロ属、沈水植物にはセキショウモ属、クロモ属、フサモ属、浮葉植物にはアオウキクサ属などがある。 浮葉植物群落では、富栄養性の池沼にガガブターヒシ群集、貧栄養性の池沼にジュンサイーヒツジグサ群集などが報告されているが、日本の河川敷内にこれらをみることは比較的稀である。沈水植物群落にはエビモ、ササバモ、クロモ、ホザキノフサモなど数多くの植物が生育しているが、群落単位は末定である。最近はコカナダモ、オオカナダモ、オオフサモ、ホテイアオイなどの帰化植物が増加している。浮遊植物のウキクサ、アオウキクサなどは水田雑草であるが、しばしば河川敷内の小池にも繁茂する。
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