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容可能かどうか確かめなければならない。もし余積が不足するときは、油層の下に適当な水の層が残るよう注意しながら、必要な容積ができるまでスロップタンクの水分を一部排出してもよい。
7.
次に、ストリッピング系統を使用して、残りのダーティバラストをスロップタンクヘ回収する。

<ポンプルーム、ビルジ水の処理>

ポンプルームのビルジ水には、相当量の油分が含まれていますので直接船外に排出してはいけません。
 貨物艙の洗浄に引き続き、ポンプルームのビルジ水及びストリッピング系統に接続する他のビルジをスロップタンクに回収し、貨物艙の洗浄汚水と同時に処理するのがよいでしょう。

<パイプラインの洗浄>

パイプラインの洗浄(関係ポンプも含めて)は、クリーンパラスト排出時の油濁事故防止上最も重要なことです。
 貨物艙がいくらきれいに洗浄されていても、バラストを排出するパイプライン、ポンプの洗浄が不十分であれば、バラストの排出に伴い必ず油が船外に流出します。このためパイプラインの洗浄を行うにあたっては、綿密な洗浄作業計画を立て、関係パイプラインの洗浄に不備のないよう努めなければなりません。

1.
作業計画
 パイプラインの洗浄を行うにあたっては、配管図を検討の上、洗浄経路、洗浄時間及び洗浄順位を決定します。
 実際のバラスト排出作業には、1〜2系統のパイプライン及びポンプが使用されるだけですが、洗浄は出来るだけ多くのパイプラインについて行っておくのがよいでしょう。
2.
洗浄作業
 パイプラインの洗浄は、揚荷終了後、ダーティバラストを漲水する際、出来るだけ行っておけば便利です。パイプラインの洗浄には比較的多量の洗浄水が必要であり、スロップタンクヘの回収作業、油/水分離作業との関連により、汚水量を極カ少なくすることを考える必要があります。

 

 

 

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