表−7.4 標準的な灯台の種類

?表−7.4に該当する灯台のうち1基を表−7.6から選定する。
選定した灯台は表−7.5の通りである。
表−7.5 選定した灯台
標準灯台 |
設計波高 |
灯塔形式 |
光源 |
管区 |
事務所 |
標識名 |
1 2
3
4 |
2.0m 1.9m
6.8m
7.6m |
A-7 D-8
A-7
MD-8 |
D-1 D-1
D-1
D-1 |
3 5
10
3 |
千葉 串本
鹿児島
磯崎 |
千葉港市原防波堤灯台 串本港南防波堤灯台
根占港北防波堤灯台
平潟港南防波堤灯台 |
(1)千葉港市原防波堤灯台
千葉港市原防波堤灯台(以下千葉灯台と略す)は東京湾内にあり、市原航路の根本に位置する。同灯台の位置図を図−7.1に示す。同防波堤の断面図を図−7,2に示す。防波堤はケーソン式であり、ケーソンの外壁の厚さは約30cmである。千葉灯台灯塔の外観図を図−7.3〜7,4に示す。灯台の高さは約8.5mである。
千葉灯台の設計波高は、有義波高で2.0mである。従って最高波は1.8倍し、3.6mとする。水深は図−7.2より11mである。最大潮流は海図より0.4ノットである。
千葉灯台の波データとして、東京灯標のデータを用いることにする。
(2)串本港南防波堤灯台
串本港南防波堤灯台(以下串本灯台と略す)は和歌山県の先端部に位置する。同灯台の位置図を図−7.5に示す。同防波堤の断面及び灯塔外観図を図−7.6に示す。防波堤の外壁の厚さは薄い所で50cmあり、灯台の高さは約9mである。串本灯台の灯塔の断面図を図−7.7に示す。
串本灯台の設計波高は1.9mである。従って、最高波は1.8倍し、3.4mとする。水深は図−7.5より約13mである。
串本港は出雲岬と紀伊半島に囲まれていることから、沖合からの波はかなり減衰すると考えられる。また、潮流は海図に記入されておらず、かなり閉鎖的な海域と考えられることから、0ノットとする。
付近の波浪観測点の潮岬は波向きは観測していないので、近隣の室津港から波向きを考える。室津港の波高・波向別度数分布表を表−7.8に、波向特性図を図−7.8に示す。室津港は通年でS〜SSWの波が90%以上あり、潮岬も同様と考
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