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えられる。昨年度の調査研究により、串本港の波データは、潮岬のデータに対して波の回折や波の方向分散性、屈折を考慮することにより求めることが出来る。

 

(3)根占港北防波堤灯台
根占港北防波堤灯台(以下根占灯台と略す)は鹿児島県南部に位置する。同灯台の位置図を図−7.9に示す。同防波堤の断面図を図−7.10に示す。防波堤の幅は8mである。但し、L.W.Lから被覆石まで0.6mしかない。根占灯台の外観図を図−7.11に示す。灯台の高さは約8mである。灯塔断面図を図−7.12に示す。
根占灯台の設計波高は6.8mである。従って、最高波は1.8倍し、12.2mとする。水深は図−7.9より約7mである。最大潮流は海図より1.4ノットである。
根占港は鹿児島湾の内側にあり、鹿児島湾の先端の薩摩半島及び大隅半島により入射する波はかなり減衰すると想定される。根占港の波データは、油津の波データに対して波の回折や波の方向分散性、屈折を考慮することにより求める。

 

(4)平潟港南防波堤灯台
平潟港南防波堤灯台(以下平潟灯台と略す)は茨城県と福島県の県境に位置する。平潟灯台の位置図を図−7.13に示す。同防波堤の断面を図−7.14に示す。防波堤はケーソン式であり、外壁の厚さは50cmである。同灯台の外観図を図−7.15に示す。灯台の高さは約9mであり、灯台の形状は串本港南防波堤灯台に近似している。
平潟灯台の設計波高は7.6mである。従って、最高波は1.8倍し、13.7mとする。水深は図−7.14より約9mである。最大潮流は0.5ノットである。
平潟港の波データとして小名浜港の波データを用いる。

 

 

 

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