保安部紹介
仙崎海上保安部
「おいでませ、仙崎へ!」

仙崎海上保安部
救難係長 重村良則
仙崎海上保安部は、山口県の日本海西部に面した長門市に事務所があります。
皆様には、長門市というよりも「仙崎蒲鉾」から仙崎市を思い浮かべる方が多いことと思いますが、仙崎はあくまでも町名です。
長門市周辺の海は北長門海岸国定公園に指定される景勝地で、特に平成元年NHKの連続テレビ小説「和っこの金メダル」のヒロイン和子が生まれ育つ舞台となった青海島(おおみじま)は、標高300メートル前後の山地で平地はほとんどなく、島の周囲は約40キロメートルに及ぶ海岸線で内海と外海にわかれ、島の東西北の三面は日本海の荒波をうけて断崖絶壁。まさに自然の芸術品といわれる仏岩、平家台、十六羅漢、変装行列などの無数の若々が連り、別名「海上アルプス」ともよばれ、観光の名所となっています。
自然がつくりあげた岩や洞窟を遊覧船でまわるのもよし、また、島内の名所旧跡をひとつひとつ知るために歩いてみるのもよいです。
例えば、青海島東端の集落通(かよい)の清月庵内にある高さ2メートル、幅41センチメートルの花崗岩からなる鯨ノ墓は、明治時代まで行われていた捕鯨による、鯨の解体のときにでた胎児を哀れみ、霊を弔うために建立され国の史跡指定をうけています。また、大日比(おおひび)の海岸に近い西本氏邸内に1本だけ残る夏みかん原樹は、西本氏の先祖が海辺に漂着した種を拾い、まいたのが成育したといわれ、天然記念物となっています。
そのほかにも、日本海に接する山林には、「青海島キャンプ場」があり、海で泳いだり、山林を散策することもできます。
このように、仙崎海上保安部は自然に恵まれた素晴しい環境に囲まれ、職員は少数ではありますが、七管区内でも還りすぐりの精鋭が日夜、海難防止活動、海洋レジャーの問い合わせに対応しています。
こちらにおこしの節はご遠慮なく、なんなりとお問い合わせ戴ければ、職員一同一丸となってお答えする所存であります。
ただし、自然を破壊するゴミの投げ捨て等は、慎まれるようお願いいたします。
追伸
仙崎から車で20分程度の所に温泉及びゴルフ場が多数ありますので、マイボートで「海上アルプス」の雄大な景観を楽しみ、ゴルフ場で一汗かき、温泉につかるというのはいかがでしょうか?
また、湯本温泉から歩いて数分のところに、西の高野といわれる古刹で、戦国時代の悲劇の名将・大内義隆が家臣陶晴賢の反逆にあい自刃終焉の地で、菩提寺としても知られ春は桜・秋は紅葉が素晴しい大寧寺もあります。
おいでませ、仙崎へ!
地区だより
大分海上無線協会
第3回全国マリンVHF利用者会議に参加して
(佐伯地区小型船安全協会事務局長)
会長 池辺雅通
私は、平成8年12月3日東京で開催された、全国マリンVHF利用者会議に出席いたしました。
会議には、北海道、東北、関東、信越、東海、近畿、中国、九州の各マリンVHF利用団体関係者及び関係機関として第三管区海上保安本部、各電気通信監理局の担当者が出席して開催されました。
会議のなかで、海難防止活動の通信手段としてのマリンVHF50MHzは優れた性能をもっており、その普及は目覚ましいものがあって、小型船舶と海上保安庁と緊急時の直接交信も可能であることから、全国的に統一した組織作りを積極的に目指しているようでした。とくに関東小安協がこの件に関しての意気込と気迫を感じました。
また、九州地区小型船舶のマリンVHF150MHzの普及と組織化の遅れが話題ともなりました。
私も挨拶のなかで、九州地区では400MHzの現状とマリンVHFの近況を説明したうえで、今後小型船舶の無線通信手段がどのような方向に進むかは、海上保安庁の全面的なご指導ご協力がなければ、発展は期待出来ないことを申し上げました。
現在、マリンVHF関係の組織が県単位で統一されているのは大分県(大分県海上無線協会)だけとのことで、平成9年秋の第4回全国マリンVHF利用者会議は、大分県(場所は未定)で開催されることになりました。
参考:船舶通信システム(無線電話)の概要