日本財団 図書館


 

北九州港のPBS事業

 

北九州市は、門司港地区を大正浪漫のあふれる都市型観光の拠点として昭和63年から整備を始めました。

その整備計画の目玉の一つに歩道専用橋としては全国で始めてのハネ橋があります。これを建設するにあたり、旧門司第一船だまりにけい留していた約50隻の作業船や遊漁船等の移転が問題となり、移転先を確保するため、小型船対策に取り組みました。

平成5年12月に北九州港内の無断けい留の実態調査を行ったところ、700隻を超える無断けい留船が確認されました。

平成6年9月議会で放置プレジャーボート対策として、港湾施設の適正な管理運営を図るため、港湾施設管理条例の改正を行いました。

平成7年4月から小型船専用のけい留場所として、既存の物揚場・護岸及び防波堤の一部を小型船けい留施設として指定し、許可制・有料制を実施してきたところであります。

現在、11力所の小型船けい留施設に517隻の小型船がけい留許可しております。

施設整備については、平成7年度から3カ年で係船環、タラップ、アンカーの設置及び護岸整備工事を行っています。しかし、市内及び近隣の河川に約200隻を超える無断けい留があると推定されており、整備していく過程で、無断けい留対策として各小型船けい留施設の隻数を増やしていくことは困難であり、これを解消するためには、湾岸荷役としての機能が減少している物揚場・船だまり等に新たに小型船けい留施設を指定し、整備する必要があり検討を進めているところです。

さて、利用者の方々にお願いしたいことは、船舶の保守管理は皆様の責任で行っていただきます。

また、けい留許可は施設の一時使用なので、所有者は一身限りであり、新たな所有者に権利は引き継げないので注意してください。

ところで、本港の台風接近時における安全対策として、一応避難港は旧門司第一船だまり及び日明第一貯木場を用意しています。

旧門司第一船だまりには約50隻、日明第一貯木場には約30隻収容可能です。

それぞれ先着順ですので収容できない場合があります。

なお、旧門司第一船だまりははね橋があり、入出航に時間の制約があります。はね橋の開橋の情報を連絡しておりますので、各組合で連絡が行き渡るよう連絡網を十分整えていただくようお願いするとともに、台風通過後はすみやかに帰港されるようお願いします。

004-1.gif (185763 バイト)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION