い、一生懸命覚えました。ほとんどは手話を教えてもらい、その教えてもらった手話を友達と交わすことによってしっかりと覚えることができたので、よかったです。あとはフランス語の言葉をほんの少し友達に教えてもらい、それもまた覚えることができました。私は最終のころ、ドイツ語を学びたいと強く思いました。でも先ずは英語ができるようになってからドイツ語を学ぼうと思います。なぜドイツ語なのかというと、ドイツの町も人も私に合っていると感じたからです。話が一番通じる国だったし、明るくておもしろく、文通するということもあって、話の内容がわからないのが残念だと思ったのです。
ドイツとハンガリーの学校を訪問した時の授業の様子を見て、身近に感じられました。なぜなら私は小学一年から中学三年まで難聴学級のある普通校に入っていたからです。難聴学級を担当した先生は手話を使うのを嫌いました。将来は聴者の世界に入る訳だからという理由からでした。教育方針が似ているのです。しかし、ヨーロッパほど発語のために力を入れてはいませんでしたので、ヨーロッパは身障者のことを一生懸命考えているなぁと思いました。設備も日本をはるかに越えていました。
また、学校の先生方から「ヨーロッパの学校を見学することは少ないのよ。私がヨーロッパに行っても話を聞くだけで見学はしなかったもの。良かったねー。帰国したら私に土産話聞かせて頂だい!」と言われ、私はヨーロッパの学校を見学することは少ない事を知らなかったので、“しっかりとこの目で見るぞ!”と意気込みました。
ヨーロッパの風景は思ったよりもとてもとてもきれいで心を奪われました。オペラ座も日本では見られない華やかさがありました。フィルムに収められないことを残念に思いましたが、肉眼で見た方が印象に残っていいと納得しました。
ヨーロッパのそれぞれの学校では、午後は翌日の授業の準備をするために自由時間となっているのでいいなーと思いました。そのかわり日本人は色々勉強するので、どんなむずかしい言葉も難なくスラスラ読めると外国人から思われているそうです。
ハンガリーの学校を訪問した時に少し運動したかったので、子供達と一緒にサッカーをして遊びました。子供達はとても喜んでいたので私も嬉しくなりました。久しぶりの運動だったため、汗をかいてさわやかでした。
最終日の11月11日。この日は自由行動で地下鉄を使っての移動もしました。私は今後の海外旅行にこの日の経験が役立つだろうと思いました。
今度はろうあ者の間で話題になっているアメリカのろう文化を聞き、見に、アメリカへ行ってみたいです。よく事件が起こるので、一方では怖い国とされていますが、自分がしっかりしていれば事件は起こらないと信じています。
最後に貴重な体験を与えて下さった世界青少年交流協会をはじめ、応援して下さった両親、校長先生や学校の先生方、手話通訳の方々、私達をまとめて下さった角谷さん、団員の皆さんに深く感謝致します。
肌で感じた欧州旅行
有明奈津子
私は一度でいいから、外国人と交流してみたかった事、欧州の福祉・教育・生活などをこの目で見て知りたいと興味があって、研修旅行に参加しました。しかし、国際手話もドイツ語さえ1つも全く知らなくて交流するまで、本当に不安をかかえてドイツへ向かい、出発しました。
本当は色々書きたいけど、印象に残る想い出を1つに絞りました。
スリが多く怖い国のハンガリーへ向かった。午前中は難聴小学校、午後はろう学校を訪問した。難聴といえば、聴力によって決めるとか、全然聞こえなくても、優秀であれば入学出来るとか、厳しい条件で、レベルも健聴に近かった。それに手話も使わない様にしていた。ついでにドイツ語も
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