生+生徒として、勉強している。発音の訓練(リズム)+(音楽)+(楽器の演奏)→語のリズムを覚えて役に立つ。という事など、私のまったく知らない所がいっぱいあって、だんだん興味を持つようになりました。一番印象に残ったことと言えば、ドイツにあるアルトハイデルベルクろう者との交流会でした。同じ障害者なのに、ヨーロッパの方がなぜか、周りの人達はやさしそうな感じをうけました。言葉が通じなくても、身振りが一番。私は、今までははずかしくて、消極的でしたが、外国人ろう者と会話が出来たおかげで、なんとなく積極的するようになって、心の中が開かれた感じです。本当に嬉しいです。
15日間にわたって体験した事は、一生忘れません。私の宝物になりました。最後に本研修でお世話になった、財団法人「世界青少年交流協会」、そして、手話通訳者の方々のお心づかいのおかげと深く感謝しております。本当に有難うございました。
「国際体験―自分自身のために―」
益永純子
「自分の人生に何かを残す為」という目的意識をしっかり持って行動することを念頭に、10%の不安と40%の希望と50%の意欲で始まった15日間のヨーロッパ体験は、結果は直ぐには表れないにしても、自分自身には、手応えが有ったと確信した研修でした。人生には無駄など無いと思いつつ、毎日を一生懸命生きてきて、この研修に参加出来たことは、本当に無駄に過ごしていないと言う確信(形)なのかもしれないと思いました。
また、今回の国際体験で、世界の広さとその国ごとの思考の違いなど、いろいろ勉強になり物事を俯瞰で見る事が出来るようになってきました。
以下に印象的だったことを記述致します。
(ドイツ)
ハイデルベルクは、中世時代へタイムスリップした様な町並で、凄いの一言です。プファルツ聾学校を見学して、幼稚園から職業学校まであり、科学的なプログラムに基づき個人に合わせた指導を行っている。また、言語指導方針の上で発声練習を積み重ねて教育している。
教育プログラムは厳密かつ確固たる信念の上に運営されている事が感じ取れました。個人的感想として、障害者の為の本当の教育だと思いました。
(オーストリア)
社会省にて講義。企業(従業員100人以上)は、25人以上の障害者雇用の義務がある。違反した場合は2万円以上の罰金を支払う。
一般社会への就職率は低く、公職につく人が多い、また技術を身につける専門職も多い。
失業率5%の内訳として20%が聾者で占めている。その原因としては、コミュニケーションの問題が挙げられ、大きな課題とも言える。
コミュニケーションの問題は、万国共通課題であると思います。また、日本は障害者雇用制度により収入制度はあるが、オーストリアのように罰金制度はないのが対照的だと思いました。
(ハンガリー)
トウロック・ヴィラ小学校を見学。壮大な敷地内にとてもゆったりした配置で幼稚園から職業学校までの校舎と学生寮が建てられており、教育内容は、一般の健聴者と同じ教科書以外に、音楽における聴覚訓練を行っている。また、小学校2年からドイツ語と英語の指導を導入しているが、暫く教えてみて、難しかったり、発音が出来ないような場合は、その時点で終了し強制はしない。
また、授業はすべて口話で行っており、将来、健聴者の中での生活を考えると、良い教育システムだと思いました。伸び伸びとして、自由な校風に見え子供達の表情がイキイキしていたのがとても印象的でした。また、日本の詰め込み教育とはとても対照的だと思いました。
(フランス)
殆ど自由行動でしたので、今までの緊張感が若干緩んだのか、体調が不調気味でしたが、楽しみにしていたルーブル美術館を見学したら元気が沸
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