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ではなく、簡潔に、容積量分の目盛が一本ついている、といった具合でした。

古城の中庭をぐるりと囲む建築物は多様で、空とのコントラストがまた大変美しく、カメラに収めていないのが残念です。ドイツの通訳を務めていただきましたヘルトさんの説明と案内で、古城の防御施設や、ルードヴィッヒ5世が英国の王女エリザベートと結婚し、王妃の為に建てた門(一晩で!)等、見ながら、宮廷生活の昔の最盛期、過去の時代に思いをはせることができました。

城を後に、310段の石段を下り、歩行者天国へ戻り、今度は学生牢へ。

学則を破った学生が収監されたところで、1914年まで実際に使われていたとのことでした。牢のイメージからは遠く、旧市街から中心部へ歩き、旧大学の裏側の小路へ入った所に建っていて、外観、内装共にアパートメントハウスと同じ様でした。ただ入り口や扉は少し変わっていて、鉄の柵の様な扉に鍵がついていました。壁一面、柱、天井、机には収監された学生達が書いたり刷ったりした自画像や落書きでいっぱいでした。

ハイデルベルクの見学を終え、自由行動で思い思いに楽しんだ後、交流会をしました。暖かい歓迎の中、楽しいひと時は、夜遅くまで続きました。

(文責 美土路教子)

 

 

 

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