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開会の辞

 

国際海事教育者協会

会長 戸田邦司

 

司会の原教授、ありがとうございます。

日本海技協会の荒会長、日本国運輸省の金丸船員部長、世界海事大学のZADE副学長をはじめ来賓の方々、ご参集の皆様方へ・・・・

私は1995年1月に、LEONARD前会長からこの名誉ある国際海事教育者協会の会長職を引き継ぎましたが、アジアで初めて開催される第9回国際海事教育者会議で、会長としてごあいさつをさせて頂くことは誠に光栄の至りでございます。

まず、この会議を主催された日本海技協会の荒会長にお礼を申し上げるとともに会議の準備にご苦労された神戸商船大学の井上学長をはじめ関係の皆様にお礼を申し上げます。また、日本国運輸省の金丸船員部長には、この会議の開催にあたり強力なご支援を頂き感謝申し上げます。

更に、格別のご援助を頂いた日本財団、日本海洋振興会に厚くお礼申し上げます。

また、ご援助頂いた神戸市にお礼を申し上げるとともに、昨年の大震災から復興へ向けて、関係者の努力に心から敬意を表します。

そして、本協会に絶え間ない支援を頂いている世界海事大学のZADE副学長にお礼を申し上げます。

また、世界40カ国あまりからご参集頂いた会員をはじめ参加者の皆様にお礼申し上げます。1994年にポルトガルにおいて開催されました2年前の会議以来、本会議が実施した事業は、

?@ 1995年 カナダにおける第2回国際機関室シミュレータに関する会議(ICERS2)

?A 1995年 ポーランドにおける第8回IMLA海事英語のワークショップ

?B 1996年 カナダにおける第9回国際航海シミュレータ教育者会議(INSLC9)

等が挙げられますが、これらの会議は、海事教育訓練に係わる新しい技術の発展について会員の関心を高めることとなりました。

これらに加え1995年のSTCW条約の改正にあたっては、当協会がIMOの諮問機関として、専門的な立場から船員の教育訓練、資格等の基準について有効な意見を具申し、改正作業に多大の貢献をし得たものと自負しております。

1995年にBlMCOとISFが共同で実施した世界の船員需給調査によると、世界には約120万人の船員が存在し、なかでも船舶職員については今後10年以内に数万人不足する傾向にあると言われておりますが、今後の船員の供給は、改正STCW条約に基づく海事教育訓練の実行と密接な関係にあるものと考えられます。条約には新たにシミュレータを使用した教育訓練の実施等が盛り込まれており、1997年2月の条約発効に向けて、現在、各国は条約に沿った教育訓練を実施できる体制を整えつつありますが、その意味において、本会議のテーマである「先端技術と船舶運航」は、誠に時

 

 

 

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