日本財団 図書館


 

しかし、この混乗を正真正銘成功させるためには、これは大変むずかしいことですが乗り組む人々には、「共に生きる」という人類共通の倫理を創造する意欲が求められることです。

更にパートナー間の技能ギャップを克服するという基本的問題と、船を安全やメンテナンスに関する情報の孤立化から守るため、新しい通信メディアやネットワークを活用した情報支援システムの開発も新しい課題になると思われます。いずれにせよ、はっきりしていることは、船員が常に自然の力と変化を、まともに受けながら、不特定多数の船舶が交錯する場にあって、IMOが主唱する「Safer Ship−ping and Cleaner Oceans」を守るためには、科学、技術のストックを支えとして柔軟に対応できる磨き抜かれたシーマンシップの修得が不可欠ということです。

これから1週間余り、予定されたプログラムに沿って会議が進められて行くものと思われますが、この会議が是非、成功裡に終了し、その余韻が次の会議に引き継がれることを心からお祈りします。

終わりにあたり、私共と神戸商船大学、世界海事大学、国際海事教育者協会は、互いに緊密な連携を保ちながら、準備を進めて参りましたが、本会議を運営するに当たり、財政的にご支援下さいました日本財団、日本海洋振興会及び会議の推進に格別のご指導とご協力を賜りました運輸省を始め各協賛団体に対し、心からお礼申し上げます。

どうもありがとうございました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION