日本財団 図書館


 

4.4 腐食性の統一分類

4.4.1 OECD代表は、 OECDにおける生体組織に対する腐食性の分類基準の検討が1997年3月に行われる予定であることを報告した。

4.4.2 金属腐食については過去にも本委員会で検討した経緯もあり、 次期2年間の検討課題に含めるべきであるとするカナダ提案が採択され、 反応性危険の統一分類基準のWGの検討項目の一つとすることが同意された。

 

4.5 有害廃棄物の統一分類基準

4.5.1 UNEP事務局は、 本年9月に開催された技術作業部会が作成したバーゼル条約に基づく新しい有害廃棄物リストを紹介し、 バーゼル条約締約国会議の第4回会合が1997年9月又は10月に開催される予定であること報告した。

 

5.国際危険物輸送の規則又は勧告に関する国際機関の活動

5.1 国際危険物輸送の規則又は勧告に関する各国際機関からの報告は、 次のとおりである。

5.1.1 IMO、ICAO、UN/ECE及びOCTIは、それぞれの輸送規則等(IMGD Code、 ICAO TI、 ADR及びRID)を国連勧告第9版に基づいた改正を行い、1997年1月1日から施行することなっている。

5.1.2 EU理事会は、加盟15カ国の危険物の道路及び鉄道輸送規則としてADR及びRIDを採入れ、1997年1月1日から施行するよう加盟国に要請する指令を採択した。

5.1.3 ICAO代表は、ICAOでは既に国連勧告第10版のICAO TIへの採入れの検討を開始しており、 1999年1月1日施行予定である。

 

6.作業計画

6.1 国連勧告の改正頻度

6.1.1 現在2年毎に行われている国連勧告の改正頻度を、その採入れの困難性から4年毎にすべきであるとするIMOやドイツの提案に対し、 ICAO、 米国等は技術的進歩に対応するためには現行の2年毎の改正を維持すべきであるとしている。

6.1.2 委員各国の意見は、 次の通りである。

2年毎を主張する国 : カナダ、 ノールウェイ、 スウェーデン、 英国及び米国

4年毎を主張する国 : アルゼンチン、 ベルギー、 ブラジル、 フランス、 オランダ、 スペイン、 ドイツ、 インド及びイタリー

意見表明をしなかった国 : 中国、 日本、 オースオラリア、 メキシコ、 ポーランド及びロシア

欠席国 : モロッコ

6.1.3 4年毎を主張する国のうちドイツ、 インド及びイタリーは、 国連勧告の様式替えが今回委員会で採択されたばかりであり、 次期2年間での様式替えの完成を待って

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION