12.2.3 ILO代表は、 次回委員会で反応性物質類の統一分類基準の最終案が承認できない場合には、 次2年間(1997/1998)も引き続いて検討できるよう要請した。
12.2.4 新圧力容器試験についてのOECD-IGUS等における検討の進捗状況等を内容とする日本/オランダ共同提案(R.758)は、 オランダ代表が説明し、 小委員会はこれを承認した。
12.3 引火性物質の統一分類基準
12.3.1 本件についても反応性物質と同様にW/Gにおいて検討され、 エアゾールの引火性基準を除き統一分類基準案が決定され、 本小委員会はW/Gの検討結果を承認した。
12.3.2 引火性液体の分類基準の上限値として引火点を限定しようとする前回W/Gの決定(90℃、 93℃又は100℃)に対し、 引火点の上限値は定めるべきではない(無制限)とする我が国提案に対しては、 いずれの国からも支持が得られなかった。
12.3.3 今回決定された引火性物質の統一分類基準案の概要は、 次のとおりである。
(1) 引火点試験法 : 密閉式を原則とする(開放式は特殊な場合に限って認められる)。
(2) 引火性液体の定義 :
液体/ガスの区分→国連勧告 1.14項(ガスの定義)
液体/固体の区分→国連勧告 1.10項(固体/液体判定基準)
(3) 引火性液体の危険区分
極めて高い危険 : 初留点≦35℃、 引火点<23℃
高い危険 : 初留点>35℃、 引火点<23℃
中程度の危険 : 23℃≦引火点≦60℃
低い危険 : 60℃<引火点≦93℃
(4)可燃性固体 :
可燃性固体分類のための試験法(国連勧告・試験マニュアル第33節)及び判定基準による(一部修正)
危険区分 : 中程度の危険及び低い危険
(5)引火性ガスの危険区分 :
高い危険 : 国連勧告 1.17.1項(引火性ガスの定義)に適合するガス
中程度の危険 : 20℃、101.3kPaにおいて空気と混合して引火範囲のあるガス又はガス混合物であって「高い危険」に属するものを除く。
(6) エアゾールの引火性分類基準 : 次回委員会で継続検討
12.4 毒性及び腐食性の統一分類基準
12.4.1 OECD代表は、 毒性分類基準に関するIPCSの討議進捗状況について、 前回会合 (11SCM)でも報告したが、 依然本件についてのOECD内部での合意は得られていないこと及びOECDでは現時点においては本件に関しての検討を行わないことを決定したと報告した。
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