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5.2 少量又は適用除外危険物の表示、 標札、 容器試験等の厳格化に関するアルゼンチン提案(R.723)は、 小委員会の支持が得られなかった。 引火性液体の内装許容量及びシュリンク包装トレイ等の要件に関する米国提案 (R.719及びR.740)は修正の上採択された。

 

6. 危険物の分類等

6.1 殺虫剤表の勧告からの削除に伴いWHOの殺虫剤表の参照が決定されているが、 WHOの殺虫剤表と国連勧告とを関連付ける(WHO表へのUN No.の採入れ等)べきであるとするスイス提案(R.718及び718)の趣旨は採択された。 これに関してWHO事務局は、 国連勧告との関連付けは可能であり、 次回出版する殺虫剤表へ提案趣旨を採入れるための検討を行うことを約束した。

 

6.2 人の経験に基づいて危険物に分類された物質に対して、 危険物リストにその旨を明示する特別規定(S.P.)を付すべきであるとするHMAC提案(R.767)は合意するに至らず、 今回の検討結果を踏まえ次回HMACが新提案を行うこととなり、 本提案は取り下げられた。

 

6.3 11SCMにおいて航空乗務員に有害な物質として「その他の有害性物質」が危険物リスト加えられたが、 この品名の改正に関するカナダ及びICAOの提案(R.731及び770)は支持されなかった。

 

6.4 危険物の分類等に関するその他の提案のうち、 SP 216の改正に関する米国提案 (R.643)及びバーゼル条約上の有害廃棄物を別エントリーとして危険物リストに加えるとするドイツ提案(R.769)は採択されなかったが、 その他の提案は採択(修正されたものを含む。)又は継続検討されることとなった。

 

7.伝染性病原体等

7.1 伝染性病原体等を収納した容器・包装をドライアイスと共にオーバーパックするための規定を設けるべきであるとする英国提案(R.667)及び生化学的製品の適用除外に関する規定の新設に関するHMAC提案(R.766)は、 いずれも修正の上採択された。

 

8.容器・包装及びIBCs関連事項

8.1 容器等の密封性に関する提案(R.552:ドイツ及びR.722:アルゼンチン)及び大型容器(正味質量400kg/正味容量400?を超え3,000?以下のもの)の新規定に関する提案 (R.763:ドイツ、ノールウェイ、スウェーデン及び英国)は継続検討又は持ち越しとなった。 なお、 大型容器に関する意見は、 本年9月1日までに英国代表に直接送付することが合意された。

 

 

 

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