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玄海諸島における静脈物流ネットワークのあり方に関する調査研究報告書

 事業名 玄海諸島における静脈物流ネットワークのあり方に関する調査研究
 団体名 九州運輸振興センター  


第4章 廃棄物等の処理・輸送状況
 ここでは、関係者へのアンケート・ヒアリング結果(調査概要は第5章参照)をもとに、玄海諸島から排出される廃棄物およびリサイクル財の本土への輸送および処理状況について整理する。なお、各島から定期的に輸送されている一般廃棄物の輸送方法が旧市町村単位で異なることから、旧市町村単位で整理を行う。
 
1. 高島・神集島(旧唐津市管内)
(1)一般廃棄物
項目 高島 神集島
処理状況 可燃ゴミ、不燃ゴミ、粗大ゴミ、資源ゴミ(アルミ、スチール、生きビン、ペットボトル、段ボール、紙パック、新聞・チラシ、雑誌その他紙類、衣類、その他)を回収し、唐津市清掃センターで品目別に処分。ただし、ペットボトルのみ市のペットボトル回収センターに搬入。
排出量・荷姿 1回あたりパッカー車12〜3台
【2005年度実績(2島計)】
可燃ゴミ:166トン、不燃ゴミ:11.5トン、粗大ゴミ:5.8トン、資源ゴミ:不明
輸送者・輸送方法 島内輸送 行政職員(資源ゴミは委託業者)が島内6-7ヶ所のステーションからパッカー車で回収。 行政職員(資源ゴミは委託業者)が島内2ヶ所のステーションからパッカー車で回収。
海上輸送 行政職員(資源ゴミは委託業者)がRORO船をチャーターして、唐津西港(9:00)→2島→湊港(13:00)と回る。
本土輸送 行政職員(資源ゴミは委託業者)が湊港でパッカー車ごと積み卸し、清掃センター(北波多)まで陸送。
輸送頻度 可燃ゴミ:週2回、不燃ゴミ:月1回、資源ゴミ:月1回、粗大ゴミ:年2〜3回程度
備考1)パッカー車:車体の後部に積み込む一般的な機械式ごみ収集車で、厨芥などの収集ごみを自動的に荷箱に押し込み圧縮する装置を備えている
 
(2)使用済み自動車
項目 高島 神集島
処理状況 自動車リサイクル業者に委託処理 自動車リサイクル業者に委託処理
排出量・荷姿 約2台(年間発生見込台数) 約10台(年間発生見込台数)
※2006年度実績:17台(軽自動車16台、1トントラック1台)
輸送者・輸送方法 島内輸送 排出者が自走。 排出者が自走。
海上輸送
(1)車検が残っている場合、漁船で本土まで排出者が輸送。
(2)車検が残っていない場合、貨物チャーター船や一般廃棄物収集船の復路(積載型小型移動式クレーン1(2t)を利用)を活用して輸送2
(1)貨物チャーター船で共同輸送3
(2)一般廃棄物収集船の復路(積載型小型移動式クレーン(2t)を利用)を活用して輸送1
(3)排出者の個人所有船で輸送。
本土輸送 港引き渡し。処理事業者が陸送。 港引き渡し。処理事業者が陸送。
輸送頻度 ほとんど無し。
(1)2000、2003、2006年に1回実施。各約10名で共同輸送。使用済み二輪車も同時輸送実績あり。
備考1)運転席キャビンと荷台の間に小型のクレーン装置が設置されている
備考2)ゴミ収集船復路を利用した場合の輸送費は島民の場合、軽自動車5,000円、普通自動車10,000円。
備考3)貨物船(RORO船)のチャーター費用は1日あたり約16万円
 
【参考】新車購入および車検時の海上輸送方法
高島 神集島
新車購入時 チャーター船手配 一般廃棄物収集船の往路の活用が90%、島民所有船で運搬が10%
 
 神集島では、2006年10月に島内で使用済み自動車をとりまとめて共同輸送・処理を行った。その概要は以下の通りとなっており、自動車リサイクル促進センターのHPにて、「島内の住民代表等が取りまとめを行う好事例」として紹介されている。
 
■使用済み自動車の共同輸送(神集島)
【取組内容】神集島の漁業協同組合支所長が、島内の使用済み自動車の排出量調査を行い、引き取り業者を選定して、スケジュールを調整。調整後に、島民にスケジュールとリサイクル料金を伝え、輸送料金を事前徴収する。輸送当日は支所長がまとめて輸送料金を支払い、領収書を受け取る。後日、証拠書類を取りまとめ、市へ出えん手続きを行う。
 
(3)廃家電
項目 高島 神集島
処理状況 新品購入時の家電小売店引き取りによるリサイクル処理が主。
各家庭内での退蔵可能性あり。
新品購入時の家電小売店引き取りによるリサイクル処理が主。
量販店購入の場合は一部に不法投棄・退蔵の可能性あり。
排出量・荷姿 0台/年(行政回収分のみ) 2台/年(行政回収分のみ)
輸送者・輸送方法 島内輸送 家電小売店または排出者が輸送。 家電小売店または排出者が輸送。
海上輸送 定期船利用 定期船利用
本土輸送 家電小売店が自店まで輸送。 家電小売店が自店まで輸送。
輸送頻度 新品購入時 新品購入時
 
(4)漂着ゴミ
項目 高島 神集島
処理状況 主な品目は草木やペットボトル、発泡スチロール。行政回収による処理が主。 主な品目はペットボトル、ブイ、木材、発泡スチロール等。行政回収による処理が主。ブイや木材は島内で案内板等に再利用。
排出量・荷姿 不明(処理しきれない) 不明
輸送者・輸送方法 島内輸送 一斉清掃(陸のみ)および一部の島民が不定期に収集。 一斉清掃(陸側・海側双方。なお、陸側は神社から湾周辺のみ)および一部の島民や漁協が不定期に収集。
海上輸送 一般廃棄物と同様に輸送。 一般廃棄物と同様に輸送。
本土輸送 一般廃棄物と同様に輸送。 一般廃棄物と同様に輸送。
輸送頻度 年3-4回一斉清掃、一部の島民が不定期に回収 年1-2回一斉清掃、一部の島民や漁協が不定期に回収
 
(5)その他
(1)廃船
 高島・神集島では、廃船は概ね中古船として売却または無償譲渡されている。廃船処理の実績はほとんどない。巡回船等の取り締まりもあることから不法投棄はほとんどない。輸送方法は、神集島の場合、売却・譲渡を媒介する事業者が島まで取りに来る場合と排出者が自走させて持ち込む場合がある。
 
(2)漁業関連の廃棄物
 神集島では、漁網や発泡スチロール、動植物性残さが排出されるが少量である。
 
2. 小川島(旧呼子町管内)
(1)一般廃棄物
(拡大画面:220KB)
 
(2)使用済み自動車
項目 小川島
処理状況 自動車リサイクル業者に委託処理
排出量・荷姿 年間3〜5台
輸送者・輸送方法 島内輸送 排出者が自走
海上輸送 2ヶ月に一回、不燃ゴミ、粗大ゴミ等の回収にくるRORO船の空きスペースを活用して輸送。
本土輸送 処理事業者が輸送。
輸送頻度 年6回の回収のうち、1〜2回程度。
 
(3)廃家電
項目 小川島
処理状況 新品購入時の家電小売店引き取りによるリサイクル処理が主。
排出量・荷姿 2台/年(行政回収分のみ)
輸送者・輸送方法 島内輸送 家電小売店または排出者が輸送。
海上輸送 定期船利用
本土輸送 家電小売店が自店まで輸送。
輸送頻度 新品購入時
 
(4)漂着ゴミ
項目 小川島
処理状況 主な品目は養殖用のいかだ、網類、発泡スチロール類。
行政回収による処理か、もしくは漁協の青年部や婦人部が不定期で港の周辺を中心に海岸清掃を行い、収集した漂着ゴミを本土へ輸送。(漁協の海岸清掃は補助金活用)
排出量・荷姿 不明(処理しきれない)。2005年頃に島内で大がかりな清掃を実施した際は2tトラックで4〜5台分に相当する量が回収された。
輸送者・輸送方法 島内輸送 一斉清掃および一部の島民が収集。
海上輸送 一般廃棄物と同様に輸送。漁協による海岸清掃については、漁協所有の船で輸送する場合もあり。
本土輸送 一般廃棄物と同様に輸送。漁協による海岸清掃については、本土側の輸送の詳細は不明。
輸送頻度 不明
 
(5)その他
(1)廃船
 近年、廃船処理は行われていない。
 
(2)漁業関連の廃棄物
 漁業関連の廃棄物の発生状況については、詳細不明である。


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