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ロ 実習
 実習では、第二海堡にて実際に防護服を装着したNLS流出対応実習や、船舶を用いたNLS流出想定回収実習等を行った。各研修生にとっては初めての経験であったが、皆真摯に取り組み、積極的な参加姿勢が見られた。
 
実習風景1
(第二海堡NLS流出対応)
 
実習風景2
(第二海堡NLS流出対応)
 
実習風景3
(回収実習)
 
実習風景4
(回収実習)
 
ハ クエスチョンネア
 本研修全体の評価及び本事業の今後の参考とするために、本研修の最後に研修生に対しクエスチョンネアを行った。
 研修全体を通じて各研修生より非常に高い評価を受け、本研修が各国及び各研修生にとって大変有意義なものとなり、人材育成の面でも大きく貢献できた結果が伺えた。
 しかし一方で、研修期間が短い、もっと学びたいという声も多く挙げられ、研修生の能力向上意識が非常に強く、今後同種の事業を実施する際の参考となった。
 なお、各質問項目及びその主な回答概要は下記のとおり。
質問1: 最も印象に残った研修項目は何ですか。
回答概要:
 保護具・検知器の概要及び取扱、有害危険部の処理等の回答も見られたが、全体的に全ての研修項目が有益であったとの回答が非常に多く見られた。その他主な意見等は下記のとおり。
・HNSに関する知識や対応経験が無いため、全ての研修項目が有意義であった。
・実際の実習では保護具を身に付けて行ったため、動作しづらいことがわかり、また煙の中では視界が遮られドアを開けることすら困難であるなど、現場での苦労が体験でき有意義であった。
質問2: あなた、あなたの組織、あなたの国にとって研修は貢献できますか。
回答概要:
 全ての研修生とも、自身や自国にとって大きな貢献となるとの回答であった。その他主な意見等は下記のとおり。
・将来自国で事故が発生した際に行動すべき知識、情報等を学ぶことが出来た。
・自国の海洋汚染防止に関する国内法の改善に役立つ。
・自分が学んだことを自国で他の者に伝えることができる。
質問3: 今後もこのような研修を継続していくべきと思いますか。
回答概要:
 全ての研修生とも、研修を継続していくべきとの回答であった。その他主な意見等は下記のとおり。
・さまざまな関係機関からより多くの者を研修に参加させるべき。
・本研修は基礎的なものであり、専門家となるためにも今後更なる研修が必要である。
・他の国々にも研修を受講させるべきである。
質問4: 日本滞在において問題点はありましたか。
回答概要:
 全ての研修生とも、特段意見等は無いとの回答であった。その他主な意見等は下記のとおり。
・全体を通したスケジュールがすばらしかった。
・日本の関係者の方々非常に親切に接してくれた。
質問5: 研修全体を通しての意見がありますか。
回答概要:
 特になしとの回答が大半であった。その他主な意見等は下記のとおり。
・講義の内容を理解することは簡単なことではなかった。
・化学物質についての知識が無いため、その効果等について理解し切れなかった。
・研修期間が5日間では短く、少なくとも2週間は必要である。
・各国からの招聘者数を2名などにし、その分他の国々からも招聘すべきである。


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