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II 海上災害防止センターにおけるNLS研修
1 目的
 各国における海洋汚染災害時の現場指揮官もしくは現場指揮官となる者を招聘し、NLSに係る災害対応等の研修を受講させ、同研修生が帰国後、研修で習得した知識、ノウハウを自国で広めることにより、アセアン地域の海洋環境保護の促進を行うことを目的とする。
 なお、海上災害防止センターにおけるNLS研修については、フィリピン、タイ、マレーシア及びインドネシアがODAスキームで日本に招聘・研修されており、本事業ではODAスキームに入っていないカンボジア、ミャンマー及びベトナムから担当者を招聘することとした。
 
2 研修機関
独立行政法人 海上災害防止センター 防災訓練所
 
3 各国研修生
 1ヶ国4名ずつ計12名を海洋汚染防止に携わる各国における関係機関より研修に際し招聘した。
(1)カンボジア
イ 公共事業運輸省運輸総局商船課
ロ 公共事業運輸省運輸総局商船課
ハ 公共事業運輸省運輸総局商船課
ニ シアヌークビル港湾局
(2)ミャンマー
イ 運輸省海事局
ロ 五星海運公社
ハ ミャンマー港湾局
ニ 水質源河川改善局
(3)ベトナム
イ ベトナム国家捜索救助委員会(VINASARCOM)
ロ 防衛省ベトナム海上警察
ハ 海軍128社
ニ ペトロベトナム(PV Drilling)
 
4 研修期間及び研修概要
(1)研修期間
平成18年11月6日(月)〜10日(金)
(2)研修概要
(1)研修スケジュール
 
平成18年度 NLS研修 日程表
月日 時間 教科名等 備考
11月6日
(月)
08:40-09:00
09:00-10:00
10:10-12:00
13:00-15:00
15:20-17:00
研修生登録
開講式
有害危険物の性状
有害危険物の取扱
有害危険物の処理
 
 
座学
座学
座学
11月7日
(火)
09:00-10:00
10:20-12:00
13:00-14:00
14:20-16:00
16:20-17:00
有害危険物の処理
保護具・検知器の概要及び取扱
保護具・検知器の概要及び取扱
小実習
カントリーレポート発表
座学
座学
座学
座学
座学
11月8日
(水)
08:50-09:10
09:20-16:40
 
 
 
16:40-17:00
回航(第二海堡へ)
HNS資機材取扱の基礎
・SCBA装着実習
・検知器(LEL、O2 、CO、検知管)
・化学防護服の装着実習
回航(研修所へ)
 
実習
実習
実習
実習
 
11月9日
(木)
08:50-09:10
09:20-16:00
 
 
 
16:00-16:30
回航(第二海堡へ)
事故想定実習I
(有書危険物質が船上に流出した場合)
・有害危険物質の測定
・有害危険物質の除去(泡、粉末ゲル化剤)
回航(研修所へ)
 
実習
 
実習
実習
 
11月10日
(金)
09:00-12:00
 
 
 
12:00-12:30
事故想定実習II
(有害危険物質が海上に流出した場合)
・有害危険物質の測定
・有害危険物質の防除
評価及び修了式
実習
 
実習
実習
 
 
(2)研修概要
イ 座学
 座学ではHNSの性状・取扱、日本での実際の事故事例の紹介、日本におけるWebを利用したHNSのデータベース等に関する講義が行われた。また、保護具、防護服等を実際に使用した取扱方法の講義があり、機器の実演説明に加え研修生代表が防護服を着用した。さらに実際のNLSを用いた消化等の実験があり、研修生からは高い関心が示された。
 
講義風景1
(HNSの性状・取扱)
 
講義風景2
(保護具の取扱)
 
講義風景3
(防護服の取扱)
 
講義風景4
(NLSを用いた実験)


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