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9. 赤潮は、どうしたらおきないか?なぜ赤いか?
 これは質問8の答えとつながっています。
 
 つまり、なぜ赤潮がおきるのか?が分かれば、赤潮がおきないようにする方法がわかるはずです。
 
 質問8の答え、赤潮がおきる理由は
(1)たくさん太陽の光があたる
(2)海水の温度が高くなる
(3)川から栄養の多い水が流れてくる・・・でしたね。
 
 では、私たちが赤潮がおきないように自分たちでできることは何でしょう?
 
 太陽の光を調節することができますか? ・・・無理ですね。
 
 海水の温度を調節することができますか? ・・・やはり無理ですね。
 
 
 でも、川から海に栄養豊かな水を流さないようにすることはできそうですね。
 
 アマモやアサリ、魚たちが生きていくために、海には栄養が必要です。だから川から海へ栄養が流れることは良いことです。(みんながご飯を食べると丈夫な体ができます)
 
 でも、栄養が多すぎると植物プランクトンが増えすぎて赤潮になってしまうのだから、みんなで川から海に流れる栄養を減らすように努力すれば、赤潮がおきない海にできるかもしれません。
(ご飯をたくさん食べるのは良いことだけど、食べ過ぎると病気になってしまいます)
 
 では、どうすれば栄養の多すぎる水が海に流れないようにできるか、みんなで考えてみよう。
 
赤潮はなぜ赤いんだろう?
 
 赤潮は、植物プランクトンが増えすぎて、海の色が赤くなってしまうことだけど、実は、いつも赤とは限りません。
 
 
 なぜなら、赤潮の色は増えすぎたプランクトンの色なので、プランクトンの色が茶色だったら、赤潮の色も茶色になります。
 
 
 例えば、上の写真の“夜光虫(やこうちゅう)”という植物プランクトンが増えると、海水はきれいな赤色に染まるけど、“鞭毛藻(べんもうそう)”という植物プランクトンが増えると、茶色っぽい赤潮になります。それどころか、ミドリムシという植物プランクトンが増えたときには、緑色の赤潮になってしまいます。
 
 茶色や緑色なのに“赤潮”なんておかしいと思うかもしれないけれど、植物プランクトンが増えすぎる理由が同じで、赤っぽい色の赤潮がおきることが多いので、みんな“赤潮”と呼んでいるのです。


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