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【今までにわかった各項目のデータ】
生ごみ 1/24 2/7 2/21
含水率(%) - 49.7 51.8
PH 3.7 3.9 3.8
SS(mg/l) - 164,000 293,000
BOD 210,000 250,000 270,000
CODクロム 490,000 540,000 670,000
CODマンガン 200,000 250,000 270,000
CODアルカリ法 110,000 100,000 100,000
 
加水分解 1/24 2/7 2/21
含水率(%) - 86.9 89.4
PH 4.4 4.3 4.3
SS(mg/l) - 87,500 110,000
BOD 190,000 200,000 230,000
CODクロム 330,000 360,000 440,000
CODマンガン 130,000 170,000 190,000
CODアルカリ 76,000 80,000 89,000
 
メタン槽 1/24 2/7 2/21
含水率(%) - 96.2 90.9
PH 8.4 7.9 8.1
SS(mg/l) - 21,700 31,000
BOD 48,000 65,000 47,000
CODクロム 64,000 94,000 120,000
CODマンガン 83,000 94,000 100,000
CODアルカリ 54,000 49,000 49,000
 
分離槽 1/24 2/7 2/21
含水率(%) - 97.0 90.6
PH 8.4 8.1 8.2
SS(mg/l) - 21,500 25,200
BOD 43,000 53,000 51,000
CODクロム 59,000 72,000 110,000
CODマンガン 53,000 79,000 94,000
CODアルカリ法 51,000 52,000 45,000
 
2/7 生ごみ 加水分解 メタン 分離
含水率 49.7 86.9 96.2 97.0
PH 3.9 4.3 7.9 8.1
SS 164,000 87,500 21,700 21,500
BOD 250,000 200,000 65,000 53,000
COD
 クロム
 マンガン
 アルカリ
 
540,000
250,000
100,000
 
360,000
170,000
80,000
 
94,000
94.000
49,000
 
72,000
79,000
52,000
 
2/21 生ごみ 加水分解 メタン 分離
含水率 51.8 89.4 90.9 90.6
PH 3.8 4.3 8.1 8.2
SS 293,000 110,000 31,000 25,200
BOD 270,000 230,000 47,000 51,000
COD
 クロム
 マンガン
 アルカリ
 
670,000
270,000
100,000
 
440,000
190,000
89,000
 
120,000
100,000
49,000
 
110,000
94,000
45,000
 
【脱離液(分離槽上澄み液)処理試験】2002.4.19.
 メタン発酵すなわちバイオガス生成システムの課題はいくつかあるが、そのうちの一つが脱離液(分離槽上澄液)の効率的処理である。これを行う上での各種データを得る目的で本試験を行った。以下、脱離液は分離水として記述する。
 
 分離水はそのままでは十分な処理はできないので適宜希釈したうえで処理実験を行った。今回は使用できる薬剤が薄い塩化第二鉄(25ppm)しかなく十分な比較検討はなしえていない。
 
処理液I 処理液II
10倍希釈
PH 8.4(22.3℃)
25ppm 50ml
100倍希釈
PH 8.4(22.5℃)
25ppm 10ml
十分に攪拌後一晩静置、ろ過処理
 
分離水 I II
外観 黒色 茶色微濁 薄茶色微濁
PH 8.1 8.4 8.3
導電率(μS/cm) - 500 509
色度 100,000 460 590
濁度 47,500 150 165
BOD(mg/l) 25,000 3,600 2,800
COD
 クロム ↓
 マンガン ↓
 含水率(%)

40,000
25,000
94.2

190
190
-

170
150
-
 
 今回のみのデータで総合的な評価はできないが、IとIIを比較するとほとんど同等であることがわかる。これは適宜希釈して化学処理を行いついで簡単な生物処理を施せば十分に下水道放流基準値を満たせる可能性を示唆している。
 
5. 分離水は水道水で100倍希釈すれば下水道放流が可能となる。
分離水 4.5立法メートル/日
必要な水道水 445.5立方メートル/日
 一ヶ月を30日とすると、13,365(約14,000)立法メートル/月
 水道料金、下水道料金を合わせると相当な費用負担であり、発電した利益などは吹っ飛んでしまう。
 
6. バイオガス発電施設及び分離水処理施設の運転電力使用量が燃料電池による発電能力を超えないことが必要である。
 
収入 支出
生ごみ処理費(分別の徹底)
発電した電力の売上
施設建設費
(初期投資)↑
施設運転経費
 
 細目にわたる徹底した費用査定での検討と比較が必要である。施設の円滑な安全運転には十分な前処理設備と安全設備(ハード)とゴミの徹底した分別(ソフト)が不可欠である。可燃性ガス並びに有毒ガスが常に漏洩きする可能性のある作業環境であり、昼夜を問わず危機管理がなされねばならない。


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