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資料2
柏崎市立教育センター主催「教職員研修講座」
 
1. ホームページ公開(活動実績 教員研修)
 
柏崎の海から生まれるまなびとは
柏崎市立教育センター「教職員研修講座」
■概要
 2005年8月17日(水)、柏崎市教育委員会主催の教員研修に、講師派遣と企画協力という形で参加しました。この研修の実施にあたっては、財団法人 海洋生物環境研究所 実証試験場のみなさまに、企画段階から係わっていただき、講師派遣や施設見学など多大なご協力をいただきました。その研修の企画から実施までの様子と、この経験を通して感じたことをご報告させて頂きます。
 
■研修の狙い
 
 
 研修に先立ち、柏崎市教育委員会指導主事の中野博幸先生より、次のような趣旨を伺うことができました。
 
 「郷土理解や自然環境への興味喚起といった観点から、柏崎の特徴の1つである海を、学びに取り入れる価値があるのではないかと考えている。しかし、多くの学校(学区)が海に面していながら、海を学習資源として有効に扱っていないのが現状である。その原因は色々と考えられるが、“海”の持つ漠然としたイメージや、学びの発展方法が思い描きにくい点が影響していると考える。そこで、“海”を学習資源として捉え、学びに取り入れるために、教員が実際に海に触れながら、子どもとの学びを発想(企画)するための機会を提供したい。」
 
 そこでまず、当方と中野主事とで、研修成果のイメージを共有することにしました。そのイメージとは、研修に参加された先生方が以下の3つのアクションを起こすキッカケを得るというものです。
気づき(海が学習資源・学習素材として有用であることに気づく)
欲求し(海を学びに取り入れる気になる)
行動する(具体的に学びと結びつける方法を考え始める)
 このようなイメージを実現できるよう、研修の企画と準備に取りかかりました。
 
■研修の流れ
 
 
 参加者が海と学びを関連づけられるよう、フィールドを周りながらの研修(巡検)を取り入れ、「導入→巡検(体験)→まとめ」といった流れにしました。
 
1: 導入(教育センターにて)
 朝8時20分に教育センターに集合しました。まずは場の雰囲気作りを兼ねて、参加者が研修に参加する目的を意識できるような、隣同士で互いを紹介しあうなどのアクティビティを行いました。
 
2: 巡検
 移動中のバスの中でも、主催者側から研修の狙いを告げ、意識の共有に努めました。訪れた場所は、谷根川の河口と柏崎市さけのふるさと公園、海洋生物環境研究所、出雲崎漁港、観音崎の4カ所です。
 
2-1: 青海川
 
 
 谷根川の河口では、生物的なテーマと地学的なテーマを織り交ぜつつ観察をしました。また、昔から河口付近で暮らし、サケのふるさと館の管理をされている片山さんにご登場頂き、自然や暮らしぶりが時代の変化によってどう移り変わっていったかなど、興味深いお話をお聞きすることができました。続いて場所を柏崎市さけのふるさと公園に移し、サケと自然の関わり、またそれにまつわる人の営みについてお話を聞きました。この柏崎市さけのふるさと公園には、多くの小学校が見学に訪れますが、河口や海岸と併せて見学し、近くに暮らす方々の実体験をお聞きする機会はあまりないようで、既に訪れたことのある参加者にも新しい発見があったようです。


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