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 漂着物の総個数については、66,611個であった。個数別では、「プラスチック類」が48,045個(総個数の72.1%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」が11,200個(同16.8%)、「ガラス・陶磁器類」が3,523個(同5.3%)、「その他の人工物」が1,514個(同2.3%)の順であった。
 また、昨年度の漂着物の総個数は70,652個であり、本年度の調査は昨年度の調査に比べ1割程度少なかった。個数別では、「プラスチック類」が52,033個(総個数の73.6%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」が12,107個(同17.1%)、「ガラス・陶磁器類」が2,293個(同3.2%)、「その他の人工物」が1,686個(同2.4%)の順であり、両年度とも総個数の「プラスチック類」の占める割合は、極めて高い結果であった。
 
図3.5-2(1)海辺の漂着物総個数
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図3.5-2(2)海辺の漂着物総個数の割合
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 100m2当たりの漂着物平均重量は2,890.9g/100m2であり、この内訳は、「プラスチック類」が1,639.8g/100m2(100m2当たり平均の総重量の56.7%)と最も重く、次いで「その他の人工物」339.5g/100m2(同11.7%)、「ガラス・陶磁器類」285.8g/100m2(同9.9%)、「発泡スチレン類」212.5g/100m2(同7.4%)の順であった。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均重量は2,133.5g/100m2であり、本年度の調査は昨年度の調査に比べ3割程度重かった。
 平均重量別では、「プラスチック類」が1,037.9g/100m2(100m2当たり平均の総重量の48.7%)と最も重っく、次いで「その他の人工物」451.9g/100m2(同21.2%)、「ガラス・陶磁器類布類」251.6g/100m2(同11.8%)、「発泡スチレン類」12.1.0g/100m2(同5.7%)の順であり、両年度とも100m2当たりの漂着物平均重量の「プラスチック類」の占める割合は、極めて高い結果であった。
 調査海岸別では、長崎県の清石浜海水浴場(日本)38,994.8g/100m2、長崎県の西浦浜(日本)16,911.0g/100m2、山形県の飛島西海岸(日本)12,495.0g/100m2、江蘇省の白沙海湾砂浜(中国)10,080.0g/100m2、富山県の島尾・松田浜(日本)6,841.8g/100m2が重く、江原道の河趙臺(ハゾデ)海水浴場(韓国)7.1g/100m2、忠清南道の大川(デチョン)海水浴場(韓国)17.5g/100m2が軽かった。その比は最も大きいところで約5,500倍もの違いが認められた。
 
図3.5-3(1)海辺の漂着物100m2当たりの重量
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図3.5-3(2)海辺の漂着物100m2当たりの重量割合
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