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 一方、100m2当たりの漂着物平均個数は46個/100m2であり、「金属類」が32個/100m2(100m2当たりの総個数の70.3%)と最も多く、次いで「プラスチック類」が10個/100m2(同21.0%)であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」、「布類」、「ガラス・陶磁器類」、「その他の人工物」は少なかった。
 調査海岸別では、忠清南道の「椿長臺(チュンジャンデ)海水浴場」が201個/100m2、次いで、江原道の「鏡浦(キョンポ)海水浴場」44個/100m2の順であり、慶尚北道の「コレブル海水浴場」11個/100m2、江原道の「望祥(マンサン)海水浴場」11個/100m2、「河趙臺(ハゾデ)海水浴場」7個/100m2、忠清南道の「大川(デチョン)海水浴場」3個/100m2が少なく、最も大きいところで、その比は、約67倍の違いが認められた。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均個数は38個/100m2であり、「プラスチック類」が25個/100m2(100m2当たりの総個数の65.4%)と最も多く、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」、「布類」、「ガラス・陶磁器類」、「金属類」、「その他の人工物」は少なく、昨年度の調査結果と比較すると組成に若干違いがみられた。
 100m2当たりの漂着物の海岸別重量及び個数については、江原道の「河趙臺(ハゾデ)海水浴場」、慶尚北道の「コレブル海水浴場」では、100m2当たりの漂着物の重量は、「金属類」が最も重く、次いで「プラスチック類」の順であった。また、個数については、「プラスチック類」が多い傾向ではあったが、いずれの海岸においても、100m2当たりの漂着平均個数が少ないことから、1個当たりの重さのある「金属類」の重量によって、重量と個数の組成に違いがみられたものと考えられる。江原道の「鏡浦(キョンポ)海水浴場」、忠清南道の「大川(デチョン)海水浴場」では、100m2当たりの漂着物の重量は、「紙類」が最も重く、次いで「プラスチック類」の順であり、個数については「プラスチック類」が多い傾向であり、いずれの海岸においても、100m2当たりの漂着平均個数が少ないことから、水分を含み1個当たりの重量の重くなった「紙類」の重量によって、重量と個数の組成に違いがみられたものと考えられる。江原道の「望祥(マンサン)海水浴場」では、100m2当たりの漂着物の重量、個数ともに「プラスチック類」が多い傾向であった。
 忠清南道の「椿長臺(チュンジャンデ)海水浴場」では、重量は「プラスチック類」が重く、個数では、「金属類」が突出して多い傾向であった。「金属類」の内訳としては、その約9割が「ふた・キャップ」(個数平均:176個/100m2)で占めており、採集個数は1区画にそれぞれ2個、349個であり、堆積する漂着物のなかにパッチ状にあった「金属類のふた・キャップ」を採集したものと考えられる。
 
図3.3.2-3 100m2当たりの漂着物分類別個数比率
 
図3.3.2-4 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
 
表3.3.2-2 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
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*( )の数値は、個数に対する比率(%)を示す。
*表中の“+”は、1個未満の個数及び0.1%未満の個数に対する比率(%)を示す。
*四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数値とは一致していない。


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