日本財団 図書館


 一方、100m2当たりの漂着物平均個数は64個/100m2であり、「プラスチック類」が23個/100m2(100m2当たりの総個数の35.9%)と最も多く、次いで「ガラス・陶磁器類」22個/100m2(同34.3%)、「その他人工物」11個/100m2(同17.2%)、「発泡スチレン類」4個/100m2(同6.7%)の順であり、「ゴム類」、「紙類」、「布類」、「金属類」は少なかった。
 調査海岸別では、沿海地方のウスリイスキー湾エンゲリマ入江166個/100m2、次いで沿海地方の「ポポフ島ポグラニチナヤ入江」が62個/100m2、ハバロフスク地方のトキ入江57個/100m2、ハバロフスク地方のムチケ入江36個/100m2の順であり、ハバロフスク地方のアンドレイ入江2個/100m2が少なく、最も大きいところで、その比は約80倍の違いが認められた。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均個数は53個/100m2であり、「プラスチック類」が20個/100m2(100m2当たりの総個数の38.5%)と最も多く、次いで「ガラス・陶磁器類」19個/100m2(同35.4%)の順であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」「布類」、「金属類」、「その他人工物」は少なかった。このように本年度の調査結果は、この結果とほぼ同じであった。
 
図3.2.2-3 100m2当たりの漂着物分類別個数比率
 
図3.2.2-4 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
 
表3.2.2-2 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
(拡大画面:74KB)
*( )の数値は、個数に対する比率(%)を示す。
*表中の“+”は、1個未満の個数及び0.1%未満の個数に対する比率(%)を示す。
*四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数植とは一致していない。
 
 100m2当たりの漂着物の海岸別重量については、ハバロフスク地方のムチケ入江、トキ入江では、「ガラス・陶磁器類」の占める割合が高く、ハバロフスク地方のアンドレイ入江では、「プラスチック類」が卓越していた。また、沿海地方のウスリイスキー湾エンゲリマ入江、ポポフ島ポグラニチナヤ入江では、「その他の人工物」の割合が高かった。
 また個数については、バロフスク地方のムチケ入江、バロフスク地方のトキ入江では、「ガラス・陶磁器類」の占める割合が高く、ハバロフスク地方のアンドレイ入江、沿海地方のウスリイスキー湾エンゲリマ入江では、ポポフ島ポグラニチナヤ入江では、「プラスチック類」が高かった。
 調査海岸によって、採集された漂着物量及び組成に違いがみられた。


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION