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3.2.2 漂着物調査の解析等
 漂着物の100m2当たりの分類別重量及び個数の比率を図3.2.2-1及び図3.2.2-3に示す。また、調査海岸ごとの100m2当たりの漂着物重量及び漂着物個数を図3.2.2-2及び図3.2.2-4、表3.2.2-1及び表3.2.2-2に示す。
 
(1)調査海岸別の特徴
 100m2当たりの漂着物平均重量は538.6g/100m2であり、「ガラス・陶磁器類」が204.5g/100m2(100m2当たりの総重量の38.0%)と最も重く、次いで「その他の人工物」147.3g/100m2(同27.3%)、「プラスチック類」97.4g/100m2(同18.1%)、「金属類」57.6g/100m2(同10.7%)の順であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」、「布類」は軽かった。
 調査海岸別では、ハバロフスク地方の「ムチケ入江」が1,065.5g/100m2と最も多く、次いで沿海地方の「ポポフ島ポグラニチナヤ入江」655.3g/100m2であり、ハバロフスク地方の「トキ入江」533.3g/100m2、沿海地方の「ウスリイスキー湾エンゲリマ入江」390.8g/100m2の順であり、ハバロフスク地方の「アンドレイ入江」48.0g/100m2が少なく、その比は最も大きいところで約22倍の違いが認められた。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均重量は、1,138g/100m2であり、本年度の調査が5割程度少なかった。平均重量別では、「プラスチック類」が375g/100m2(100m2当たりの総重量の33.0%)と最も重く、次いで「ガラス・陶磁器類」357g/100m2(同31.4%)、「その他の人工物」185g/100m2(同16.3%)、「金属類」131g/100m2(同11.5%)の順であり、「ゴム類」、「発泡スチレン類」、「紙類」、「布類」は軽く、本年度の調査は、プラスチック類の比率の減少がみられたが、ロシアにおける主要品目については、本年度と同じ傾向であった。
 
図3.2.2-1 100m2当たりの漂着物分類別重量比率
 
図3.2.2-2 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類重量
 
表3.2.2-1 100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類重量
(拡大画面:80KB)
*( )の数値は、重量に対する比率(%)を示す。
*表中の“+”は、0.1g未満の重量及び0.1%未満の重量に対する比率(%)を示す。
*四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数値とは一致していない。


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