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 一方、100m2当たりの漂着物平均個数は677個/100m2であり、「プラスチック類」が519個/100m2(100m2当たりの総個数の76.8%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」122個/100m2(同18.0%)、「ガラス・陶磁器類」19個/100m2(同2.8%)、「その他人工物」7個/100m2(同1.0%)の順であった。
 調査海岸別では、佐賀県の相賀の浜6,089個/100m2が極めて多く、次いで、山形県の飛島西海岸1,512個/100m2、島根県の河下海岸1,400個/100m2、長崎県の清石浜海水浴場1,219個/100m2、富山県の島尾・松田江浜1,034個/100m2の順であり、逆に島根県の三里ヶ浜海岸が31個/100m2と少なく、その比は最も大きいところで、約200倍の違いが認められた。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均個数は707個/100m2であり、「プラスチック類」が542個/100m2(100m2当たりの総個数の76.8%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」139個/100m2(同19.7%)、「その他の人工物」8個/100m2(同1,2%)の順であった。本年度の調査は、この結果とほぼ同様であり、両年度とも平均個数の「プラスチック類」が占める割合は、極めて高かった。
 日本海沿岸における100m2当たりの漂着物の海岸別重量及び個数は、九州・中国地方に位置する佐賀県の相賀の浜、長崎県の清石浜海水浴場、島根県の河下海岸が多く、東北・北海道地方の日本海沿岸では少ない傾向がみられた。
 しかし、山形県酒田市の北西約39kmの日本海に位置する飛島西海岸では、日本海沿岸の東北・北海道地方に比べ漂着物は多い傾向であり、漂着物の組成傾向にも違いがみられた。
 
図3.1.2-3 100m2当たりの漂着物分類別個数比率
 
図3.1.2-4  100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
 
表3.1.2-2  100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類個数
(拡大画面:85KB)
*( )の数値は、個数に対する比率(%)を示す。
*表中の“+”は、1個未満の個数及び0.1%未満の個数に対する比率(%)を示す。
*四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数値とは一致していない。


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