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3.1.2 漂着物調査の解析等
 調査実施面積が調査海岸ごとに異なるため、1調査区画の面積に相当する100m2当たりの漂着物重量及び個数に換算し、調査結果データの解析等を行った。
 漂着物の100m2当たりの分類別重量比率及び個数比率を図3.1.2-1及び図3.1.2-3に示す。また、100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類重量及び個数を図3.1.2-2及び図3.1.2-4、表3.1.2-1及び表3.1.2-2に示す。
 
(1)調査海岸別の特徴
 100m2当たりの漂着物平均重量は4,482.2g/100m2であり、「プラスチック類」が2,949.2g/100m2(100m2当たりの総重量の65.8%)と最も重く、次いで「その他の人工物」595.8g/100m2(同13.3%)、「ガラス・陶磁器類布類」278.2g/100m2(同6.2%)、「金属類」273.5g/100m2(同6.1%)、「布類」142.4g/100m2(同3.2%)、「ゴム類」123.2g/100m2(同2.7%)、「発泡スチレン類」100.5g/100m2(同2.2%)の順であった。
 
図3.1.2-1 100m2当たりの漂着物分類別重量比率
 
 調査海岸別では、長崎県の清石浜海水浴場38,994.8g/100m2、西浦浜16,911.0g/100m2、山形県の飛島海岸12,495.0g/100m2が重く、島根県の三里ヶ浜海岸52.5g/100m2、兵庫県の訓谷浜114.3g/100m2が軽く、その比は最も大きいところで約740倍の違いが認められた。
 また、昨年度の100m2当たりの漂着物平均重量は2,590.3g/100m2であり、本年度の調査が昨年度の1.7倍となった。
 平均重量別では、「プラスチック類」が1,659.9g/100m2(100m2当たりの総重量の64.1%)と最も重く、次いで「その他の人工物」408.6g/100m2(同15.8%)の順となった。本年度の調査結果は、この結果とほぼ同じであり、両年度とも平均重量の「プラスチック類」が占める割合は高かった。
 
図3.1.2-2  100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類重量
 
表3.1.2-1  100m2当たりの漂着物の調査海岸別分類重量
(拡大画面:104KB)
*( )の数値は、重量に対する比率(%)を示す。
*表中の“+”は、0.1g未満の重量及び0.1%未満の重量に対する比率(%)を示す。
*四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数値とは一致していない。


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