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3 海岸漂着物の調査結果
 海岸漂着物調査は、平成16年9月3日から12月15日までの期間に4か国25自治体の51海岸で実施され、調査範囲は、表3-1に示すとおり87列、174区画、調査面積17,230m2であった。
 
表3-1 海岸調査面積一覧
 
3.1 日本
 日本における漂着物調査は、平成16年9月3日から12月5日までの期間に16都道府県の26海岸で実施し、調査範囲は55列、105区画、延べ面積10,480m2であった。なお、各地域の調査結果については付属資料で示す。
 
3.1.1 実地調査結果
(1)漂着物調査の集計
 本年度の調査で採集した漂着物の分類別重量比率を図3.1.1-1に、漂着物の調査海岸別分類別重量を表3.1.1-1に示す。
 本年度の調査で採集された浜着物の総重量は444,447.4gであった。重量別では、「プラスチック類」が285,961.6g(総重量の64.3%)と最も重く、次いで「その他の人工物」が66,513.4g(同15.0%)、「ガラス・陶磁器類」が28,169.3g(同6.3%)、「金属類」が23,685.5g(同5.3%)、「ゴム類」が13,467.1g(同3.0%)、「布類」が13,382.2g(同3.0%)、「発泡スチレン類」が10,935.6g(同2.5%)の順であり、「紙類」の漂着物に占める割合は0.5%と低かった。
 昨年度採集された漂着物の総重量は264,387.5gであり、本年度の調査結果は、1.7倍となっていた。
 昨年度の重量別結果では、「プラスチック類」が175,739.5g(総重量の66.5%)と最も重く、次いで「その他の人工物」が38,723.0g(同14.6%)の順であり、ほぼ本年度と同じ結果であった。
 両年度とも総重量の「プラスチック類」の占める割合は、極めて高かった。
 
 
表3.1.1-1 漂着物の調査海岸別分類別重量
(拡大画面:56KB)
※四捨五入をしたため表中の数字の合計は必ずしも合計欄の数値とは一致していない。
 
 漂着物の分類別の個数比率を図3.1.1-2に、漂着物の調査海岸別分類別の個数を表3.1.1-2に示す。
 本年度の調査で採集された漂着物の総個数は59,946個であった。個数別では、「プラスチック類」が45,632個(総個数の76.1%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」が10,826個(同18.1%)、「ガラス・陶磁器類」が1,513個(同2.5%)、「その他の人工物」が981個(同1.6%)の順であり、「ゴム類」、「紙類」、「布類」、「金属類」は漂着物に占める割合は0.6%以下と低かった。
 昨年度採集された漂着物の総個数は64,154個であり、本年度の調査結果は、1割程度少なかった。個数別では、「プラスチック類」が49,852個(総個数の77.7%)と最も多く、次いで「発泡スチレン類」が11,641個(同18.1%)の順であり、ほぼ本年度と同じ結果であった。
 両年度とも総個数の「プラスチック類」が占める割合は、極めて高かった。
 
図3.1.1-2 漂着物分類別個数比率
 
表3.1.1-2 漂着物の調査海岸別分類別個数
(拡大画面:119KB)


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