日本財団 図書館


5-4-5 OZT発生相手船のカーソル指定による情報表示
 OZTが発生している場合、それがどの相手船によって発生しているのかを知る事は極めて重要である。同一画面内にOZTおよびその発生の源流である相手船が存在する場合は勿論、画面内にOZTおよび予測経路の一部しか存在しない場合においても相手船の情報が得られる機能を持つ事が望ましく、そのために相手船によるOZTエリア、相手船の予測経路上の各予測時間ポイントおよび画面内に存在する場合は相手船ターゲットシンボル(AISによるものあるいはARPAによるものを問わず)のどの部分においても、レーダ画面上のカーソルによる指定クリック動作により相手船情報が表示されるようにソフトウェア対応を実施した。
 
<相手船情報表示例:その1>
 相手船に関するOZTおよびAISシンボルが同一画面内にある場合:上の画面でどの位置をクリックしても同じ相手船情報が得られる
 
<相手船情報表示例:その2>
 相手船に関するOZTおよびARPAシンボルが同一画面内にある場合:上の画面でどの位置をクリックしても同じ相手船情報が得られる
 
<相手船情報表示例:その3の1>
 OZTのみが画面上に表示されている場合の相手船情報の表示:上の画面でOZTの位置をクリックすることで相手船の情報が得られる
 
<相手船情報表示例:その3の2>
 上記OZTの発生相手船は本左舷側画面内にあった。上の画面で相手船のAISシンボルまたは予測経路の各時間予測ポイントをクリックしても上記と同一の相手船情報が得られる
 
 以上の機能の実施により、例えば本船後方からの同航船のように3画面では相手船本体が表示しきれない船舶においてもOZTが表示されていればその部分をクリックすることにより相手船の情報が数値表示として把握できることになる。


前ページ 目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION