(d)新規腐食促進試験機による付着性評価結果
モデルタンクの新規腐食促進試験機での6ヶ月浸漬後の外観、付着力結果を表3.2.5-5〜3.2.5-6に示す。また耐電防性として3ヶ月後の外観、クリープ巾を調査した結果を表3.2.5-7に示す。基礎樹脂開発塗料のS14は、ショットブラスト鋼板、ショッププライマ鋼板との付着性試験において良好な結果が得られたが、ショッププライマ鋼板で乾湿交番+温度勾配部位の試験条件下では、付着低下が見られた。S15は、ショットブラスト鋼板で天井部位及びショッププライマ鋼板での乾湿交番+温度勾配部位で付着低下が見られた。現用樹脂開発塗料Cは付着力が高い結果を得ているが、破壊箇所が層間ではがれる問題点が発生した。Dも同様付着力が高いが同じ現象が認められた。現用無溶剤系塗料は、E、F、Gを比較に検討を実施した結果、EはC、D、同様の付着性低下が認められた。またEは耐電防性の評価で、クリープ性が不良、F、Gについては、良好の結果を得た、E、F、Gはいずれもショッププライマ鋼板で、乾湿交番+温度勾配部位で、付着低下が見られた。比較品溶剤系塗料は、すべて良好の結果であった。
表3.2.5-5 
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腐食促進試験による耐久性調査1(6ヶ月浸漬試験結果)
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表3.2.5-6 腐食促進試験による耐久性調査2
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表3.2.5-7 耐電防性能結果
塗料種 |
下地処理 |
(ショットブラスト鋼板) |
(ショッププライマ鋼板) |
A |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
4mm |
9mm |
B |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
6mm |
8mm |
C |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
6mm |
9mm |
D |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
7mm |
7mm |
E |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
30mm |
17mm |
F |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
7mm |
5mm |
G |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
9mm |
7mm |
H |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
1mm |
5mm |
I |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
2mm |
7mm |
J |
外観 |
10 |
10 |
クリープ巾 |
7mm |
2mm |
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