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吟剣詩舞だより
岡山県吟剣詩舞道総連盟創立五十周年記念
吟剣詩舞道大会
平成十七年十月三十日 岡山県倉敷市民会館
 
 平成十七年十月三十日、公認岡山県吟剣詩舞道総連盟創立五十周年記念吟剣詩舞道大会が、加盟四十九団体の参加を得て、岡山県倉敷市民会館において、午前十時より開会。
 平坂皓泉大会副委員長の開会の辞、第一部一般会員の合吟十八番の大合吟に剣詩舞の会員が華をそえ、一糸乱れぬ共演に場内から拍手が絶えません。第二部は十一月十三日、日本武道館で行なわれる第三十八回全国吟剣詩舞道大会に岡山県代表として参加する国風流男子・女子のすばらしい発表、第三部は幼少年吟剣詩舞優勝者発表と続き拍手のやむ間がない程すばらしい演技でありました。
 
武道館合吟コンクールヘ向けて国風流女子の皆さんの披露
 
 第四部役員吟詠合吟、第五部は県総連会長・県総連理事長のすばらしい吟詠でした。
 第六部記念式典、開式の辞では藤上南山大会副会長に続いて、河田神泉大会会長が伝統芸術である、吟剣詩舞道を次代を担う青少年に継承発展させて行きたいと力説の挨拶をされました。
 また(財)青少年吟剣詩舞道育成基金・ハンセン病回復者自立支援金として金一封を財団事務局長・矢萩保三先生に県総連会長河田神泉先生より贈呈された。
 続いて、五十周年記念にあたり功労者表彰として、県総連河田神泉会長に会員を代表して理事長大本旭章先生より感謝状・金一封と花束を贈呈、また岡山県知事から祝辞を賜り内野副知事・倉敷市長代理様から代読されました。
 来賓先生の祝辞や祝電も紹介され式典を終了しました。
 第七部企画構成吟剣詩舞「山河はるかに」来賓の優秀吟士先生・県総連優秀吟士を中心に剣詩舞の先生に華を添えていただいて、華やかにフィナーレ吉備路の春で閉会。
 閉会の辞は生本象山大会副委員長、万歳三唱は工藤龍堂財団専務理事の発声で盛会裡に大会の幕を閉じました。
(財団公認岡山県吟剣詩舞道総連盟事務局 明石薊照)
 
プレ国民文化祭やまぐち2006
吟剣詩舞山口県大会
―おいでませ 山口ヘ 吟い舞う維新の魂―
平成十七年十一月六日 山口市山口南総合センター
 
 大会は、日本吟剣詩舞振興会会長河田和良先生、事務局長矢萩保三先生のご臨席を仰ぎ、エース・ワンの池野一成様が傍聴されます中、十時、開会宣言で幕が開かれました。
 オープニングは二組の幼稚園児、各五十名が「あさ」と「一休さん」を合吟し、会場から「かわいー」という声援と、あたたかく大きな拍手で次の出演者の硬さもとれたようでした。
 第一部合吟の部は二十組で、各流派、会派の代表が熱吟を披露しました。
 
構成吟「至誠憂国の旅人・吉田松陰」の一場面
写真提供:国民文化祭実行委員会
 
 第二部構成吟の部に入る前に構成吟「至誠憂国の旅人・吉田松陰」の作者、荒巻大拙氏の挨拶で吉田松陰への熱き思いを語られました。
 続いて河田和良会長が挨拶で冒頭、第二十回国民文化祭福井大会の大成功を絶賛され、来年山口県で開催される大会への期待、激励のお言葉を、また祝意をのべられ、吟剣詩舞道の発展に尽力、協力を要望されました。
 第二部企画構成吟剣詩舞「至誠憂国の旅人・吉田松陰」は、維新の先駆者で、多くの人材を育てた吉田松陰、「艸奔崛起」の思想教育とその波欄万丈の生涯を自身の詩でつづり、人間性を表現したものです。
 今プレ大会は、初期の目的は略達成したと考えるが、反省点も多い。河田和良会長の激励の言葉をおもく受け止め、「一誠兆人を感ぜしめ」を貫いた松陰の精神で来年の本大会成功に向け、県総連が心を一つにして邁進する決意を確認し合いました。
(山口県総連 中川龍兼)
 
流ブラジル吟舞会本部創立二十周年記念
吟剣詩舞道大会
平成十七年十一月二十日
ブラジル日本文化協会小講堂
 
 祥流ブラジル吟舞会本部(高橋祥考理事長)は、標記大会をリベルダーデ区のブラジル日本文化協会小講堂で開催しました。
 日本の総本部からは、松永悠楓宗家をはじめ門下生他慶祝団約三十人が参加し、鳳昇流家元・恩田鳳昇師も特別出演されました。
 当日は、松永宗家がチャリティーで得た資金を寄付しているコロニアの慈善団体からの出席もあり会場は開演前から満席となる盛況ぶりでした。
 記念式典が行なわれた後、サンタクルス日語校他の『白虎隊』を始め、祥清会・祥展会・祥悦会・祥秀会の四支部、九歳から九十二歳まで約五十人が二十二曲を熱演し、客席では感激して涙ぐむ姿も見られました。
 午後からは地元団体の友情出演で舞踊などが披露され、松永宗家が率いる総本部教師らが「春風」「荒城の月」など八曲を披露しました。来場者はもちろん、普段はビデオで練習しているブラジル本部の会員は食い入るように舞台を見つめていました。
 数年ぶりにブラジルの子弟の演技を見た松永宗家は「青年たちの参加は頼もしく感じ、九十二歳の富永祥政さんも『静御前』を一人でしっかり舞われ、皆さん上達しているか心配していたけど、大したものです」と感極まった様子でした。
(ブラジル紙『ニッケイ新聞』 記事より事務局編成)
 
空港にてブラジル会員の出迎えを受ける松永悠楓宗家他総本部出席者


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