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第20回国民文化祭・ふくい2005
全国吟詠剣詩舞道祭
―ふくいに集い、燦めく吟と舞―
悠久の流れにのせて、吟じ舞う
日時■平成十七年十一月三日(木・祝)
場所■サンドーム福井
主催■文化庁、福井県、福井県教育委員会
財団法人日本吟剣詩舞振興会
財団公認福井県吟剣詩舞道総連盟
第二十回国民文化祭福井県実行委員会
 
 一年に一度、日ごろの文化活動を発表する国民文化祭が福井県で開かれました。その中の、全国吟詠剣詩舞道祭は、越前市(旧・武生市)のサンドーム福井において華々しく開催され、多くの吟剣詩舞愛好家の目と耳を楽しませました。
 
全国吟詠剣詩舞道祭の会場となったサンドーム福井
 
開会の言葉を述べる清水紫皓運営本部実行委員長。バックは「よさこいイッチョライ」を演奏した新横江保育園らいおん組の皆さん
 
本部企画「日本の改革」で青柳芳寿朗氏とその社中の皆さんの舞、大熊秀岳氏らの吟詠による「和歌・親しみの」(明治天皇御製)、「偶作」(松平春嶽作)
 
地元企画「うまし国 越前若狭 悠久の流れ」で五十嵐世泉氏らの吟詠、今尾誠信氏らの剣舞による「獄中の作」(橋本左内作)
 
 全国吟詠剣詩舞道祭の舞台は全三部から構成され、第一部は全国各流各派による全国吟詠各流合吟発表会と地元特別番組。式典をはさんで第二部は本部企画構成吟剣詩舞。第三部は地元企画構成吟剣詩舞が披露されました。
 オープニングは、新横江保育園らいおん組のちびっ子のみなさんが軽快なリズムに乗せて踊る「よさこい イッチョライ」から始まりました。さらに日本詩吟学院岳風会福井岳風会の少年少女たちが「和歌・ゆきとけて」と「足羽の桜花」を吟剣詩舞で立派に披露。盛大な拍手を受け、会場はオープニングから盛り上がりを見せていました。つづく祝賀吟詠では、財団でご活躍の女流吟士による「祝賀の詞」が披露されました。女流吟士ならではの華やかで美しい吟詠が満喫でき、さすが財団でご活躍の皆様、レベルの高い吟詠を聴くことができました。
 第一部、全国吟詠各流合吟では四十九団体、延べ一、二二五名が参加した、大合吟だけがもつスケールの大きな舞台を堪能することができました。合吟は皆さんがそろって練習することが難しいとは思いますが、この日のためによく訓練を重ねたのでしょう、息のあった壮大な吟詠を会場に響かせていました。つづく福井特別番組は、第三部で行なわれる地元企画構成吟の中で紹介できなかった福井の歴史に残る逸話を、「ふくいふるさと夢伝説」と題して紹介するもので、内容は荒波高い東尋坊伝説、戦国時代に天下取りの夢を見た武将朝倉義景にまつわる池田隼人の助の悲話などが、吟じ演じられました。


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