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平成十七年度少壮吟士並びに同候補夏季吟詠特別研修会
日時:平成十七年八月十三日(土)〜十四日(日)
場所:湘南国際村センター・国際会議場
兄弟で少壮吟士は初の栄誉
財団を代表して挨拶する河田和良会長
 
「吟剣詩舞の向上と指導者の役割」について講義する鈴木吟亮副会長
 
個人演習で舩川利夫先生の指導を受ける大伊達不朽吟士
 
発声について指導を受ける八代光晃子吟士
 
 恒例の少壮吟士並びに同候補夏季吟詠特別研修会が八月十三日(土)と十四日(日)の二日間にわたって、神奈川県湘南国際村センターで開催されました。吟界をリードする少壮吟士の方々といえども、一受講生となって参加する特別研修会は、やはり独特の緊張感にあふれていました。
 十三日の少壮吟士候補紹介では、候補の陣川虎鳳龍さんが、宗家である龍吟流実龍吟詠会、宮田実龍先生によって紹介されました。宮田先生によると、陣川少壮吟士候補は少壮コンクールを二回目までは順調に通過しましたが、三回目を通るのに十数年を要し、本人もかなり苦しんでいたようです。しかし、その過程で人の痛みを学び、今後それが吟詠に反映されることを期待していると話されました。また、陣川少壮吟士候補は、姓は異なりますが、忽那琥龍少壮吟士とは実の兄弟であり、これまで八代輝霊(現、少壮吟士OB)、八代光晃子さんのような親子少壮吟士はありましたが、兄弟で少壮吟士の栄誉を手にされたのは初めてのことです。
 課業では河田和良財団会長や鈴木吟亮副会長をはじめ、財団役員による充実した内容のご講義が聞けました。また、舩川利夫先生による厳しくも愛情あふれる吟詠指導に、少壮吟士の方々も真剣な面持ちで聞き入っていました。
 十四日も朝から吟詠演習の続きで、皆さん四苦八苦しながらも、舩川利夫先生の指導を受けられていました。二日間という短い時間でしたが、内容の濃い課業が展開され、少壮吟士の方々への良きアドバイス、勉強になったことでしょう。今後の皆さんの活躍が期待されます。
 
新年度専門委員会報告
第五回吟詠専門委員会開催
とき 平成十七年八月十二日(金)午後五時〜
ところ 湘南国際村センター研修室(神奈川・葉山)
委員 箕輪緑崇(委員長)、鈴木吟亮、工藤龍堂、坂本岳雄、菅原雪山、小林北鵬、増田鵬泉、佐々木一景、辻島鑑霊(欠席)、阿部吟鳳、横山寿城、杉山翔鴻各委員
 第五回吟詠専門委員会は、三月の役員改選後の初会合となり、新年度委員(十一名留任、田口實凰氏及び横田岳氏退任、佐々木一景氏新任)による委員長互選が行なわれ、引き続き、箕輪緑崇氏が委員長に選任され議事を進行しました。
 議事では、吟詠専門委員会の「活動主旨(案)」について検討が行なわれ、次の事項を確認しました。
一、吟詠専門委員会は吟詠のわかりやすい講習、基礎知識などを時流に提案していきます。
二、全国七ブロック、五十一都道府県総連の吟詠コンクールに於いて審査上の基準(特に発音・調和)の格差がないよう適時、講習会を開催いたします。
三、次代を担う優秀な指導者の育成に協力していきます。
四、剣詩舞コンクール指定吟題のテープ・CD(吟剣詩舞道吟詠集)作成に於ける素録音テープの試聴及びアドバイス等をいたします。
 また、吟詠専門委員に女性委員(現在二名)が少ないことから、女性委員の増加について審議を行ない、日頃の諸活動の実績が高く評価されている河田泉少壮吟士を全会一致で推薦(翌日開催の常任理事会で承認)することを決定しました。
 
第二十二回剣詩舞専門委員会開催
とき 平成十七年六月四日(土)午後二時四〇分〜
ところ 笹川記念会館四階第三会議室(東京・三田)
委員 多田正満(委員長)、椎野瑞城、入倉昭星、榊原静芳、早淵鯉操、藤上南山、杉浦容楓、青柳芳寿朗、鈴木凱山、安倍秀風、多田正稔、小野光翠扇、田村天聖月(欠席)各委員
 第二十二回剣詩舞専門委員会は、三月の役員改選後の初会合となり、新年度委員(全員留任)による委員長互選が行なわれ、引き続き、多田正満氏が委員長に選任され議事を進行しました。
 議事の初めは、平成十八年度剣詩舞コンクール指定吟題テープ作成について、吹込担当の少壮吟士から提出された素録音テープの試聴を行ないました。これには河田和良会長を始め吟詠専門委員五名がオブザーバーとして出席して、少壮吟士特別研修会における吹込吟士の吟詠指導のため、剣詩舞専門委員の意見を聞きました。
 他に今年度剣詩舞コンクール決勝大会審査員並びに国民文化祭及び武道館大会企画構成番組等についての意見交換が行なわれました。


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