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(2)吉原海岸(図−2.4.10参照)
 当該海岸は、海浜事故が頻発する箇所である。前述した土盛海岸と同様に、リーフギャップ地形から沖に向かう流れが発生しやすいためである。航空レーザー測深や台風が近づいていたこともあり、今回の波浪・流れ観測はWAVE HUNTERを用いて約1日行った。観測時の平均水位、有義波高、平均流速を図−2.4.11に示す。波高計設置位置は、リーフギャップが最も切れ込んだ地点背後のリーフエッジ付近である。染料観測の結果では、明瞭な離岸流が観測されているが、入射波高が小さかったこともあり、最大平均流速のオーダーは約0.2m/s(約0.4ノット)程度と強い流れは観測されなかった。
 
図−2.4.10 現地観測箇所石垣市米原海岸
 
図−2.4.11 WaveHunterによる観測結果
 
図−2.4.12 染料により示される離岸流
 
図−2.4.13 機材の搬入状況(水深が浅いのも問題)


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