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2.3.1.2 波と流れの観測結果
(1)Wave Hunterによる計測結果
 Wave hunterにより計測された沖波波高、沖波周期、波向を図−2.3.8に示す。尚、2004年の観測では機材のトラブルのためデータを回収することができなかった。計測結果はゼロアップクロス法によって波別解析を行い、有義波高、有義周期を求めた。波向は北を0°とし、時計回りを正として測定される。実際の汀線に対する波向は汀線の傾きを考慮すると、-14°の波向きがほぼ直角入射ということになる。
 
(a)2002年
 2002年は測定インターバルを0.5sに設定し、20分間隔で波別解析を行った。
 
図−2.3.8 Wave Hunter(2002)
 
(b)2003年
 2003年は測定インターバルを1.0sに設定し、1時間ごとに区切ってゼロアップクロス法による波別解析を行った。
 
図−2.3.9 Wave Hunter(2003)
 
(c)2005年
 計測はインターバル0.5秒で測定を行い、測定されたデータを20min間隔に区切って波別解析を行った。台風が接近していた(9月6日〜7日にかけて最接近)ため、9月4日〜8日にかけて有義波高約1〜2.5m、有義周期約6〜10sと過去の2002年、2003年のWave Hunterによる同様の計測結果に比べ波高・周期がかなり大きくなっている。台風の影響がなくなったと思われる9月9日以降は、通常の海況に戻っている。波向については実測期間通して西方向からの入射がやや発達している。
 
図−2.3.10 Wave Hunter(2005)
 
(2)極浅海域設置器材による計測結果
 2005年の実測において観測された離岸流の内、特に流れが顕著に表れている9月3日、9月12日を取り上げる。流速はNS方向・EW方向で計測されるため、岸沖方向・沿岸方向に汀線補正した後、60s移動平均を取った値を示している。なお、沖向き・東向きの流れをそれぞれ正としている。下に器材設置場所および器材配置図を示す。器材配置図中の番号は器材番号をあらわしている。
 
図2.3.11 器材設置場所(9月3日〜5日、12日)
 
図−2.3.12 器材配置図(9月3日〜5日)
 
図−2.3.13 器材配置図(9月12日)


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