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1. 富岳太鼓(ふがくだいこ) 竜神組(りゅうじんぐみ)
静岡県
 
 
 富岳太鼓は、日本一の霊峰富士の麓、静岡県の御殿場市に所在します。設立のきっかけは1977年、社会福祉法人富岳会理事長山内令子が法人の施設を利用する知的障害者のセラピーとして和太鼓に着目したことから始まり、今では、障害者のリハビリテーション、社会自立トレーニングとしては勿論のこと、障害者の文化、芸術活動にまで広がりを見せ、広く海外からも注目を集めています。
 富岳太鼓の障害者チームは、和太鼓療育を通じて独特の個性やリズム感が引き出された方、太鼓の演奏能力の高い方、何より太鼓の好きな方、そんな仲間が集まったチームです。
 
大阪府
 
 
 NPO法人視聴覚二重障害者福祉センターすまいるは盲ろう者(視聴覚二重障害者)が自主的に運営する当事者団体として、1999年1月に発足しました。
 2001年にはNPO法人格を取得。
 2002年設立3周年記念イベントにおいて、「すまいる和太鼓演奏」初披露。(観客約800名、クレオ大阪中央大ホールにて)
 社会に盲ろう者の存在をアピールし、太鼓や演劇をはじめとするさまざまな活動にチャレンジすることにより盲ろう者自身の自立へ1歩近づけたいと思っています。
 
石川県
 
 
 「風神太鼓」は石川県立ろう学校の生徒によるチームです。一昨年度まで中学部だけで取り組んできたのですが、生徒数の減少と太鼓を続けたいという高等部生徒がいたことから、昨年度より高等部の有志も加えてのチームを結成することになりました。外部講師として安江信寿氏をお招きし、7年目となりました。身体の動きを見て合わせようとする気持ちを大切にしながら、メンバーが心をひとつにし、一生懸命演奏することを目標としています。今大会は4回目の参加となりますが、昨年は、皇太子殿下もご臨席された第9回日本アグーナリーや、第6回日本太鼓ジュニアコンクール石川県大会に出演しました。技の向上だけでなく、人間性や社会性の育成を目指し練習に励んでいます。
 
静岡県
 
 
 「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と歌われております。その大井川の両岸島田市と金谷町、そして少し遠方の浜松市の仲間で活動しています。平成10年に発足した知的障害者のチームですが、今春より新たに5名が加わり30名となりました。毎週金曜日の練習日を何より楽しみにしています。メンバーも増え、新しい曲も覚えたいなど諸事情により2チームに分かれて一生懸命練習しています。太鼓を通してメンバー同士の絆も深まってきましたしコミュニケーションも取れるようになりました。
 4月の茶まつりでは、演奏チームの傍らで必死にリズムを覚えようとバチを動かしたり、もっともっと叩きたいと言ってきたりしました。昨年の青山劇場で迷子になりかけたことも思い出のひとつです。「心に響け!ドンドンフェスティバル」で演奏できることは何よりの励みとなっています。







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