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5. 豊中(とよなか)ろう和太鼓(わだいこ)クラブ「鼓響(こびき)」
大阪府
 
 
 平成3年11月10日豊中市身体障害者福祉会記念大会のアトラクションとして和太鼓を叩いたのがきっかけで、正式な発足は平成4年5月となります。
 「鼓響」という名前は、音のない世界に生きる私たちにも太鼓の響きが音として体に伝わってくるという意味でつけたものです。
 響きを体で感じ演奏するという非常に限られた音楽表現ですが、聞こえないから出来ないのではなく、聞こえなくても出来るということを知っていただきたいのです。
 練習に健聴者の方々の数倍、数十倍も時間がかかります。集中力と体力の勝負ですが、1つのことをやり遂げたいその思いと日本の伝統である和太鼓を一人でも多くの人に楽しんでもらえるよう、これからも練習に励んでいきます。
 
静岡県
 
 
 静岡県立静岡北養護学校の北龍太鼓は、平成5年度に同好会としてスタートし、平成9年度から部活動として位置づけられました。
 4月に新入部員を加え、1年生3名、2年生6名、3年生8名の計17名の部員で活動をしています。他の部活動とかねている部員も多いため、練習時間が十分に確保できているとはいえませんが、その分、集中しておこなっています。
 まだまだ拙い演奏ではありますが、舞台に立つときは、「かっこいい演奏をしよう!」を合言葉にがんばっています。
 
長野県
 
 
 私たち「和太鼓ちんどん」は、平成4年に結成した肢体不自由障害者の和太鼓グループです。今年で結成12年目を迎えています。
 地域社会との交流演奏を中心に活動し、海外では2回の演奏を経験してきました。
 昨年は、東京の青山劇場と京都での演奏も良き経験でした。
 1人には、力は無いけれど続けていれば色々なチャンスは自然とやってきます。車椅子でも片手でも、スポットライトが当たる彼らを見ていると、元気が出てくるのも事実です。
 これからも、太鼓を通じて社会との交流を持つことで、生活する上での支えになり、将来的な仲間作りや社会的に自立できる活動の場として展開していきたいと思います。
 
長野県
 
 
 私たち「あじまっ鼓太鼓」は、寄宿舎に集う太鼓の大好きな仲間たちで構成されています。できる、できないにこだわることなく、皆で楽しむことをモットーにやっています。毎年メンバーの半数近くが入れ替わり、特に太鼓は初めてという仲間たちは、尻ごみしがちですが、経験のある仲間の、本当に自分らしく楽しそうに太鼓を打つ姿に、いつしか私も、僕もと参加の輪が広がっていきます。昨年は、初めて県の親睦交流太鼓発表会に参加させていただいたのがご縁で、小口先生に遠く飯田の地まで足をお運びいただいてのご指導という幸運にも恵まれ、仲間たちが、また一段と太鼓の魅力に引きこまれるきっかけとなり、今年度も目を輝かせての練習に励んでいます。







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