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≪地域の防犯活動への参加、今後望む防犯活動≫
 
●約3割の人が何らかの地域防犯活動への参加経験を持っている
 
 「参加していない」(56%)が最も多く、地域防犯活動への参加率は全県民の3割程度となっている。「夜回り(夜間の防犯活動)」(16%)が最も参加経験者が多くなっている。
 
図表1-42 地域の防犯活動への参加(n=3,460)
 
●警察パトロールの強化、防犯灯の設置への要望が高い
 
 地域の防犯活動に参加していると回答した方(n=1,122)が今後望んでいる防犯活動内容を整理したものが下図である。「警察のパトロール強化」(60%)が最も多く、続いて「外灯や防犯灯の設置」(53%)となっており、行政主導による防犯活動の展開が望まれている。一方、「地域でのパトロール等の防犯活動」(41%)、「地域住民同士の連帯感と自主防犯組織の結成」(37%)等も上位に上がっており、地域防犯活動の必要性および活動を行う組織の必要性についても認識が高まっている。
 
図表1-43 今後望む防犯活動(n=1,122)
 
≪滋賀安全なまちづくり条例の認知度、条例に伴う実施事業の認知度≫
 
●約8割の人が「なくそう犯罪」滋賀安全なまちづくり条例を認知していない
 
 「知らない」(77%)との回答が最も多く、「知っている」(15%)との回答は約2割を下回っている。
 
図表1-44 「なくそう犯罪」滋賀安全な
まちづくり条例の認知度(n=3,460)
 
●防犯ステッカー、落書き消し隊等の事業認知度が高い
 
 滋賀安全なまちづくり条例を知っていると回答した方(n=521)の条例に伴う実施事業の認知度を調べた結果が下図である。「防犯ステッカー」(38%)が最も多く、続いて「JR駅周辺等の落書き消し隊派遣」(34%)の認知度が高くなっている。
 
図表1-45 条例に伴う実施事業の認知度(n=521)
 
ウ まとめ
≪犯罪遭遇不安感が高い≫
 犯罪遭遇への不安は県民の約半数が感じていると回答しており、不安感の高い状態にある。特に、「空き巣・忍込み」に対しての不安が高い。
 
≪積極的な防犯対策への取組は低い≫
 日頃から防犯に気を配っているとの回答が大半であるが、「施錠を確実に行う」といった意識付けレベルの取組がほとんどであり、「ひったくり防止ネット」、「防犯ブザーの携行」等の積極的な防犯対策への取組は低い。
 
≪地域自衛型防犯の必要性についての認識も高まってきている≫
 地域防犯活動への参加経験者は約3割を占めている。今後望まれる防犯活動としては、「警察パトロールの強化」が最も多く、次いで「外灯・防犯灯の設置」といった行政主導の防犯活動が上位に挙げられているが、「地域防犯活動」、「自主防犯組織の結成」の必要性についての認識も高く、治安の悪化に伴い、地域自衛型防犯の必要性が認識されてきているといえる。







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