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佐竹 勇治・佐智子(さたけ ゆうじ・さちこ)(昭27.7.26生/昭35.2.15生) 他9名 京都府中郡
 
 夫妻と6男3女11人家族の佐竹家では、全員が力を合せて、築50年を越す老朽化して手狭な我が家のリフォームを見事に成し遂げ、その過程を通じて家族の絆と思いやりの大切さを示された。
(推薦者:社会貢献支援財団)
 
Mr. Yuji Satake
(Born on July 26, 1952)
Naka-gun, Kyoto Prefecture
 
Ms. Sachiko Satake
(Born on February 15, 1960)
Their nine children
 
 The whole Satake family of 11 including small children worked together to refurbish their dilapidated, crowded house of over 50 years old, thus showing the value of family bonds and compassion.
 Recommended by Foundation for Encouragement of Social Contribution
 
 佐竹家は京都府で個人宅、ホテルなどの清掃業を自営し、佐智子夫人と長男兼輔さん(22歳)を筆頭に5歳の六男祐輔君まで子ども9人、総勢11人の大家族である。自宅は、築50年を越す老朽木造平屋建て4DK。家族11人には手狭で、子どものうち数人は棟続きの祖父母の家に寝かせて貰わねばならず、リフォームが家族の悲願であった。今春、勇治さんは病気のため清掃パートに替わり、17万円あった月収が、月10万円以下に激減した。二男は就職し、二女、三男もアルバイトで家計を助けるが、学齢期の子ども達の食費と学費もかさみ、毎月の生活費に追われる家計では、リフォームは夢のまた夢だった。そこへ二男が勤める森林組合がリフォーム用木材を安価で提供し、専門リフォーマー前出氏の協力も得られるという又とない機会が生じた。
 一家はリフォームの手順を事細かに教わり、家族総出の手作りリフォームが始まった。暫くして、子どもたちはリフォームよりは遊びに夢中となり、さらに雨や雪で作業が遅れ出した。佐竹さんは、このままではこれまで培った家族の絆も進行中のリフォームも全てが無に帰すとの思いで、子ども達を必死に諭し、再び家族全員参加のリフォームが始まった。各自の懸命の努力が実を結び、リフォームは遂に完成した。家族が一丸となって協力する中で、家族の絆、お互いの愛と思いやりの大切さがしっかりと全員の胸に刻まれた。
〔他9名の名前・生年月日〕
兼輔(昭56.12.22)/恭輔(昭58.5.6)/紗冬美(昭59.11.30)/佑希恵(昭61.8.9)
家輔(昭63.12.25)/真由美(平3.7.30)/耕輔(平6.4.25)/隼輔(平8.6.26)
祐輔(平11.7.13)
「資料提供:TBS. スーパーフライデー」
 
受賞の言葉
 たくさんの子供に恵まれて、私は幸せを感じています。
 この度、ハッピーファミリー賞を頂き驚いています。これも多くの人々の励ましや応援があったからだと思っています。賞に恥じないよう、これからも生命(いのち)と笑顔と思いやりを大切にし、みんなで力を合せて生きます。
 
受賞の言葉
 この度は、身に余る立派な賞を頂き、夢の様である一方、身の引き締まる思いで一杯です。
 式典では、常陸宮同妃両殿下にお目にかかれた事を高齢で参加できなかった両親に話すと、大変喜んでくれたので、少しは親孝行ができたかもしれません。
 今後一層、良い家庭づくりを目指して頑張っていきたいと思います。
 私達家族を支えて下さった多くの皆様方に心より深く感謝申し上げます。
 
 
リフォーム(一部)された台所
 
佐竹さん一家
 
 







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